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上下浜小 クジラの生態学ぶ特別授業

今年2月、上越市柿崎区の海岸で発見されたマッコウクジラの骨を調査した国立科学博物館の田島木綿子研究主幹を講師に招いた特別授業が22日(火)、「クジラの学校」で知られる上越市立上下浜小学校で開かれました。

講師を務めたのは、国立科学博物館の田島木綿子研究主幹です。今年2月、柿崎中央海水浴場の周辺に漂着したマッコウクジラの骨を調査したほか、上越科学館で展示されることが決まり、運ぶ作業にも協力しました。

特別授業は、田島さんが区内にある上下浜小学校が「クジラの学校」と呼ばれていることに関心をもったことから実現しました。上下浜小学校は今から113年前の明治45年、学校近くの海岸に打ちあげられたクジラを売って校舎が再建された歴史があります。

授業に参加したのは5、6年生22人です。このうち5年生は先月、海岸に漂着した骨を見学しています。

田島さんはクジラの生態について人間と同じ哺乳類であることなどを説明しました。

国立科学博物館 田島木綿子 研究主幹
「3つの動物がそれぞれ同じ行動をしている。みんな乳を吸って育つ。乳で育てようとする動物は哺乳類。どこで生きていようが、どんな見た目をしていても関係ない」

そのうえで人間との共通点を紹介しました。

国立科学博物館 田島木綿子 研究主幹
「哺乳類の骨を見てみると、みんなヒレ状。これを見ると魚という人も多い。でも中を見てみると腕の骨、指の骨がある。生態が分からなくても見方を変えると、その生き物が哺乳類の仲間かどうかがわかる」

児童
「哺乳類には色々な種類がいることを初めて知った」

児童
「哺乳類の首の骨は7つで、同じ哺乳類のキリンは首が長いのに首の骨の数がクジラと同じ7つでびっくりした」

国立科学博物館 田島木綿子 研究主幹
「海の哺乳類は遠い存在かもしれないが実は私たちと共通点が多い。そういうことを知ることで、海では恐ろしいことが起こっていること(海の環境問題)を身近に感じてもらえるきっかけになるのではと思う」

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