2025年04月23日
2025年04月23日 18:11更新
22日(火)、上越市立直江津南小学校の5年生に提供された給食で、マーボー豆腐やごはんに割れた蛍光灯の破片が混入し、児童が口に含む事故が起きました。学校では破片を取り除いたうえで、給食の提供を続けていたということです。上越市教育委員会の中澤雅人教育部長は「危機管理意識の欠如と言わざるを得ない。全ての職員がマニュアルに基づき危機管理意識を持って対応するよう改めて指導していく」としています。
23日(水)、上越市教育委員会の発表によりますと、給食が提供されるときに黒板の横に立てかけてあった蛍光灯が60代女性の介護員にあたって割れ、配膳中の給食に入りました。20代男性の担任と介護員は、破片を取り除いたうえで提供を続けたということです。
その後、この給食を口にした児童2人が「マーボー豆腐に破片が入っている」と申し出ました。破片は飲み込まず、口から出したということです。また別の児童1人が、ごはんに破片が入っているのを見つけました。学校では破片を取り除いて給食を続けました。破片は大きいもので7ミリあったということです。
学校ではこの日、保護者に事実を報告しました。クラスの児童21人全員の体調に異常がないことを保護者に聞き取り、確認しています。
事故の原因について、交換した蛍光灯を片付けなかったこと、破片が給食に入ったにもかかわらず、提供を続けたためとしています。
上越市教育委員会によりますと、マニュアルでは給食の提供時に異物が入った場合、提供を止めることになっています。直江津南小学校ではことし4月、このマニュアルに沿って研修を行なっていましたが、今回はそれが守られていませんでした。
市では公立の小中学校に対し、給食が提供されたときに異物が入ったことが疑われる場合、給食を中止するよう23日(水)付けで通知しました。また近日中に臨時の校長会を開き、給食に異物が入った疑いがあることを想定したシミュレーション研修の実施、各学校に再発防止の取り組みをまとめたうえで教育委員会に報告するよう指示します。
また直江津南小学校では、給食への不安を訴える児童がいて、心のケアのためにスクールカウンセラーを当面の間、常駐させます。
上越市教育委員会 中澤雅人 教育部長
「児童や保護者の皆さまに対して、安全安心であるべき給食提供の信頼を損ねてしまったことを深くお詫び申し上げます。担任は危機管理意識が欠如していたと言わざるを得ない。全ての職員がマニュアルに基づき危機管理意識を持って対応するよう改めて指導していく」としています。
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