2025年7月10日
2025年7月10日 9:23更新
地域の食文化などについて学んでいる上越市立谷浜小学校の児童が8日(火)、天候の影響で色や形が変わり出荷できなくなったトマトの活用方法や、食品ロスを減らす取り組みを学びました。
谷浜小学校の5年生と6年生14人は、郷土料理などについて調べています。その一環で、食品ロスを減らすための取り組みを学ぶことになりました。
講師は上越市中央1丁目で飲食店「YAGAIYA」を経営する信田紘基さんです。信田さんによりますと、野菜は天候の影響で形や色が悪く「規格外」になると、多くは捨てられているということです。一方、信田さんの店では5年ほど前からこうした野菜を買い取り、調理しています。また、惣菜にして市内の直売所で販売しています。
YAGAIYA 信田紘基さん
「野菜を作る人が少ない。その中で、一生懸命作ったのに色が付かなくて市場やスーパーが買ってくれないと捨ててしまうという。もったいない。硬さや味は若干変わるが、どうしたらおいしく食べてもらえるか考えることがフードロスにつながる」
そのひとつとして学校に持ち込まれた野菜が上越産のトマトです。気温の高い日が続いた影響で、色が赤くならない、皮が固くなったなどの理由で、出荷できなかったものばかりです。児童は信田さんがこのトマトで作ったジュースやソースを試食しました。
このあと、出荷できないトマトの活用方法も考えました。
活用方法について児童からは、トマトの肉詰めや冷製スープ、カレーに入れて煮込むなどのアイデアが出されました。
児童
「トマトジュースは酸味が強かったけど少し甘みもあった。普段の料理で規格外の野菜を使わないので使えることがびっくりした」
「野菜の色や形が違うだけで捨てられてしまうのは悲しい。苦手な食べ物でもフードロスのことを知ったので食べようと思った」
YAGAIYA 信田紘基さん
「食べてもらわないとわからない。子どもたちは透明のトマトジュースを見て『なんだろう、リンゴジュースかな』と言いながら、飲んだ。飲んでみてトマトだったという素直な反応が良かった。余るものは捨てるのではなく、余るものは考えて使うものと言うことを伝えたかった」
この日は、信田さんが郷土料理のレシピを残す活動をしているのに合わせ、児童は、保存食として大切にされてきた歴史なども学びました。
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