2025年8月14日
2025年8月14日 15:46更新
「第100回謙信公祭」に関する話題です。妙高市平丸地区の伝統工芸品、スゲ細工の技術を継承するスゲ細工のこし隊が、謙信公祭を盛り上げようと「馬上謙信」を作り、14日(木)に上越市の観光をPRする越後上越上杉おもてなし武将隊に寄贈しました。
これがスゲ細工の「馬上謙信」です。高さは30センチあり、刀を振りかざす上杉謙信、躍動する馬、そして雪の結晶をイメージした台座の3つを組み合わせています。
作ったのはスゲ細工の技術を受け継ぐスゲ細工のこし隊のメンバー5人です。ふだんは干支のスゲ細工を作っています。「 馬上謙信」は、かつて平丸地区の住民が作ったことはあるものの、のこし隊のメンバーが作るのは初めてで、試行錯誤しながら半年ほどかけて仕上げました。
スゲ細工のこし隊 柴野美佐代 代表
「こては編み込みを足して表現。ウマは顔に目がいくので、首元をきれいにそろえた。台座は、なるべく天然素材の木で作った。『毘』の文字、形は雪の結晶で見てほしい」
また、馬の背中に座るために取り付ける道具「くら」は、謙信が資金源としていたとされるカラムシから取り出した繊維、青苧(あおそ)でできています。
14日にスゲ細工のこし隊の代表 柴野美佐代さんなどメンバーが上越市埋蔵文化財センターを訪れ、「馬上謙信」を武将隊の上杉謙信に手渡しました。
越後上越上杉おもてなし武将隊 上杉謙信
「互いを思い合い 祭りを盛り上げる。第100回の意味がある」
スゲ細工のこし隊 柴野美佐代 代表
「(伝統工芸)なかなか目にする機会がない。上越地方にはいろいろある。謙信公祭に来る人に目にしてもらえるのは、ありがたい」
「馬上謙信」は、埋蔵文化財センターの受け付けに飾られます。また謙信の愛刀で国宝の「山鳥毛」が展示されている上越市立歴史博物館の1階にも展示されています。
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