2025年8月19日
2025年8月19日 16:33更新
新型コロナウイルスの影響で5年前に中止になった成人式の代わりに、当時出席するはずだった人たちを対象にした「二十五歳の成人式」が16日(土)に上越市で開かれました。
上越市の2020年度の成人式は、その年の4月4日に開催を予定していましたが、コロナ禍の影響で一度延期になったあと、収束せずに中止になりました。
当時の新成人でつくる実行委員会と市では、そのときから「いつか成人式をしよう」と話を進めていて、今年5年越しに「二十五歳の成人式」の開催が決まりました。
参加者
「同級生と卒業以来に再会できた。私たちの代だけ成人式ができなくて悲しかったので、忘れないでこういう場を設けてもらってうれしい」
「2年前に同い年と結婚して、子どもができた。(子どもを連れて)家族3人で成人式に来るのは不思議な感じ」
参加したのは、今年度26歳になる1999年4月2日から2000年4月1日に生まれた市民、または以前市に住んでいた1657人のうち、およそ400人です。
式では、当時の実行委員2人が司会を務めました。
はじめに中川市長が「コロナ禍でさまざまな制限があったなか、柔軟性や忍耐力を持ってたくましく乗り越えてきた。経験を糧に大きく成長した姿を拝見できて誇らしく思う」と激励しました。
続いて参加者を代表して、藤田勇矢さん、仲條太郎さん、渡辺真里さんの3人が、地元への思いや20代で学んだこと、将来への決意などを発表しました。
このうち直江津中学校を卒業した藤田さんは、この日に26歳の誕生日を迎えました。現在は富山県で海上保安官として潜水士をしています。
藤田勇矢さん
「青春を終わらせるのは、時間ではなく諦める心。僕らはまだ25、26歳。この5年の遠回りが、青春は若さではないと教えてくれた」
このあと、中学校時代の恩師が寄せたメッセージが上映されたほか、地元の名産品があたる抽選会が開かれました。
参加した人
「『成人式』を、式典をすることで節目として実感できた」
「20歳で会うよりもそれぞれ人生経験がある中で会えて新鮮。25歳で集まれる機会はなかなかないのでラッキーだと思う」
「社会人になったのが5年前との大きな違い。働いて苦労もあるが、鼓舞してもらえた気持ち。恩返ししていきたい」
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