2025年9月9日 11:53更新
上越市牧区の特産、辛味調味料の「ぴりっ子」。高齢化により作り手が減るなか、今年地元の有志団体が原料になるトウガラシの「ボタコショウ」を栽培しました。夏の水不足や病気を乗り越え、待ち望んだ収穫を迎えています。
ボタコショウを収穫したのは、牧区の農家などで作る有志団体「まきにぃる」です。
高齢化などで生産者が減るなか、特産品を守ろうと、5月に苗145本を植えて栽培を始めました。夏は雨が降らず、定期的に水を与えました。
まきにぃる 横尾訓男さん
「仲間と始めたから、この猛暑でも諦めずに頑張ってこられた。雨が降らず木が弱々しく、根から入る病気『青枯病』も入ってしまったので(伝染しないよう)抜かなくてはいけない。1年目は学びだらけだった」
収穫は7月中旬から始まりました。青枯病が広がり3分の1が枯れてしまいましたが、実のつきはまずまずで、6日(土)はこれまでで最も多いおよそ20キロを収穫しました。
このあと区内の加工所で1つ1つ種を取り除き塩漬けにします。塩漬けの方法は、8月に地元のベテラン生産者から教わりました。
まきにぃる 横尾訓男さん
「教わった切り方でやると効率が良い。(ベテラン生産者から)まだ教われるうちに、技術をしっかりと引き継ぎたい」
収穫は1週間から2週間に1回行われていて、10月末ごろまで続く予定です。塩漬けにしたボタコショウは、市内の加工所 正善寺工房で米こうじやユズなどとあわせて3年ほど熟成させたあと、販売されます。
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