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県内クマ出没過去最多 三和小で学習会 キーワードは「あさはゆき」

県内クマ出没過去最多 三和小で学習会 キーワードは「あさはゆき」

26日(金)妙高市で90代男性が襲われてケガをするなど、県内に「クマ出没警戒警報」が出されているなか、身の守り方を学ぶ学習会が30日(火)、上越市立三和小学校で開かれました。キーワードは、「あさはゆき」です。

勉強会は、県内でクマの出没が今年4月以降、過去最多になるなか、出没が相次ぐ地域を対象に上越市が開きました。参加したのは三和小学校の全校児童や職員、あわせておよそ220人です。

講師はクマの生態調査や身の守り方について指導している長岡市のコンサルティング会社「うぃるこ」の梅村佳寛さんです。

はじめに、クマの痕跡の見分け方などを説明しました。クマは、クリやドングリといった木の実やカキなどの果物をとろうと木に登るため、幹には爪のあとなどが残ります。

また、木に登ったクマが太い枝などに座り、木の実や果実のついた枝を折って手繰り寄せて食べたあと、枝葉の集まり「クマ棚」ができます。

梅村佳寛 さん
「(古いクマ棚)枝が折れていて葉っぱが茶色。新しいクマ棚は、葉を折ったばかりなので茶色くない。葉っぱが くるっと裏返っている。新しいクマ棚ほど近くにクマがいる可能性が高いので、より気をつけてほしい」

梅村さんは、今年はエサとなるブナが凶作であることから、クマが例年以上にカキやクリの木に集まりやく、通学路の近くにある場合は注意するよう呼びかけました。

また、クマに遭遇した場合に身を守るキーワード「あさはゆき」を紹介しました。

梅村佳寛さん
「『あ』は、あわてない『さ』はさわがない『は』は、走ってにげない『ゆ』はゆっくり後ずさりして『き』はきちんと大人に知らせよう」

このあと、児童が登下校中クマに遭遇した想定で、静かにゆっくりと下がったり、地面に伏せて首を守り、体ごとひっくり返されないよう足を開いたりして身の守り方を確認しました。

児童
「急に道にいたら怖いから話を聞けてよかった。遭ったときに後ずさりするなどを学べた」
「クマ棚を見たことはないが、今度見かけたら近寄らず少しずつ離れて、そこにあるとみんなに伝えたい」

梅村佳寛 さん
「1番大事なのは クマと出会わないこと。出会ったときに正しい行動をとること。きょう学んだことを家でも振り返ってもらい、家の人にも伝えてほしい」

この日は、去年区内でイノシシの人身被害が3件あったことを踏まえ、イノシシから身を守る方法も確認しました。

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