2025年10月9日
2025年10月10日 4:00更新
地元の名物や名所を調べている上越市立八千浦小学校の児童が9日(木)、魚を塩漬けにして発酵させる調味料「魚醤づくり」に挑戦しました。
魚醤づくりに挑戦したのは八千浦小学校5年生28人です。地元を代表する食べものや名所を調べ、多くの人に知ってもらおうと1学期から活動しています。まずはその良さを知るため、9月から上越産コシヒカリの新米を土鍋で炊いて食べたほか、伝統のみそづくりを体験しました。
5年担任の千田雄貴教諭は「体験すると気持ちの入り方が違う。感じた方が、良さが伝わる」とその効果を話してくれました。
今回は、糸魚川市の県立海洋高校の教員と生徒を招き、魚醤づくりに挑戦しました。海洋高校では、地元の能生川で獲れたサケで仕込む魚醤、「最後の一滴」を製造し、全国で販売しています。本来、捨てられてしまうサケの頭などを活用しています。
材料には「最後の一滴」と同じサケのミンチ、水、豆こうじ、塩を使いました。児童は材料を測ったあと、ボウルに入れてかたまりができないようにていねいにかき混ぜていきました。
児童からは「魚肉ソーセージのにおい」、「生臭い、手触りはぐにゃぐにゃ」声が上がっていました。
混ぜ終わったら、びんに詰め仕込みは完了です。この後、びんは海洋高校に運ばれ、気温50度に保たれた部屋で2週間発酵させます。
児童
「混ぜるのが楽しかった。臭いは甘酒みたいだった。おばあちゃんとおじいちゃんに食べてもらい『おいしい』と言ってもらいたい」
指導した海洋高校の井上悠太教諭は「地元の文化や資源などに愛着を持ってもらうきっかけにしてほしい」と話していました。
魚醤は、10月30日に八千浦小学校に運ばれ、児童がびんの中身をしぼって味見をすることにしています。児童が調べた上越の良いところは、冊子にまとめられて学校近くの公共施設などに配布される予定です。
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