2025年10月27日
2025年10月27日 14:40更新
任期満了に伴う上越市長選挙が26日(日)投開票され、上越市出身の元外交官 小菅淳一さんが現職など5人を破り初当選しました。
午後11時ごろ、支援者およそ70人が集まる事務所に当選確実の知らせが入ると、大きな歓声と拍手に包まれました。
小菅淳一さん
「3か月前は無名だった私をここまで導いてくださった、本当にありがとうございます。これからの責務を考えると身が引き締まる思い。全身を込めて私利私欲なく、市民の皆様のために働きたい」
上越市長選には過去最多の6人が立候補しました。開票の結果、小菅淳一さんが2万4039票。風間直樹さんが1万9586票。現職の中川幹太さんが1万6295票。石田裕一さんが1万1567票。宮越馨さんが9834票。丸山章さんが3751票でした。投票率は前回よりも9.46ポイント低い56.63パーセントで、過去3番目の低さでした。
小菅さんは上越市出身の元外交官で、東京大学法学部を卒業し、外務省でアフガニスタン大使、ヨルダン大使などを務めました。また上越市のシンクタンクの所長を2018年からおよそ5年間務めました。
小菅さんはいまの上越市について「憂慮すべき状態。一人一人の気持ちをくみ取って結集する」として、初めて市長選挙に挑みました。
小菅淳一さん
「霞が関で41年働いた交渉力や人脈を生かしたい。世界の人々の暮らしを見てきたので、そこからヒントを得て、上越市を世界で一番住みやすい輝くまちにしたい」
選対本部長 村山秀幸さん
「人柄を分かってもらうためには、団体の支援もいただかないといけない。(企業の)朝礼や夕礼に出かけて自分で訴えてきた。手探りだったが、そこからまた皆さんが広げてくれて裾野が広がった。本人の勝利だと思う」
一方、敗れた5人は支援者を前に敗戦の弁を述べました。
中川幹太さん
「結果については私一人の責任。(不適切発言)影響あった。不適切発言を踏まえ政策を訴えてきたがこういう結果になった。現時点では(今後について)何も決まっていない」
風間直樹さん
「力及ばずという結果になった。どの年代がどれくらい投票率があったかを含めて(落選)理由が分析できる。まだ引退しないと思う」

石田裕一さん
「結果は落選だったが私としては最高の評価、本当にこれまでご支援いただきありがとうございました。しっかりとした後援会組織がなかったこと、知名度がなかったこと、時間が足りなかったのではと感じる。自分を見直そうと思う。今のところ次のことは考えていない」
宮越馨さん
「このような厳しい状況を感じながらも皆さまから力強いご支援をいただき感謝と御礼を申し上げたい。年齢、これが大きな壁として残った。一番花が咲いたときが市長になっていたとき。勢いが残っていなかった。私は死ぬまで政治家。死んだら引退」
丸山章さん
「結果がこのような形になった私の力不足。市民の皆さんへの浸透が薄かった。やり方が中身の濃いものにしなくてはいけなかった。これからの政治活動まったく今は考えていない」
一夜明け、小菅さんは27日(月)、上越市役所で当選証書を受け取りました。
小菅淳一さん
「上越市と市民のために働く、強く思った。市長と市議会、市長と市民の信頼関係を取り戻したい。物価高騰対策が緊急」
新市長の任期は11月9日から4年間です。
また27日は、上越市議会議員の補欠選挙に当選した3人も、当選証書を受け取りました。任期は、10月27日から令和10年4月28日までです。
宮川大樹さん
「(小菅 新市長)上越市創造行政研究所の所長だった。(自分が)市議だった間、お付き合いしたので、人となりは承知している。(議会とのすり合わせ)がスムーズにいくことを期待」
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