2025年11月14日
2025年11月14日 16:33更新

上越市立潮陵中学校の生徒が14日(金)、地元の桑取川でサケの投網漁を体験しました。

サケの投網漁を体験したのは、潮陵中学校の全校生徒22人です。学校ではふるさの歴史や伝統を学ぶため、桑取川で30年ほど続くサケの投網漁を毎年体験しています。

13日(木)の夜に降った雨で増水するなか、生徒は流れにたえながら、直径5メートルの投網をサケが泳ぐ流れに勢いよく打ちました。


何度も投網を打ち、全員で2匹の捕獲に成功しました。
1年生
「川の流れが速くて足場が悪かったが、輪になって引っ張ったら感覚があり、これはいけたと思った」
3年生
「この地域でしかできない活動。地域の人間として守っていきたい」

生徒は、小学校のときに受精卵を育て、ふ化した稚魚を放流。中学校では投網漁を体験するなど、サケ漁のサイクルを学んでいます。

桑取川漁業協同組合 平井民夫 組合長
「放流したサケが4年後に帰ってくる。中学生になった子どもたちが、自分たちの放流したサケを投網で捕獲ができる。こんなにすばらしいサイクルはない。食としても無駄にしないように、命としても次の世代につながるように」

桑取川漁業協同組合によりますと、ことしのサケ漁は例年通り11月1日(土)から始まりました。13日(木)までのおよそ2週間で捕獲したのは307匹で、去年よりも4割ほど少なくなっています。近年の海水温の上昇により、昨シーズンの漁獲量は例年の半分以下の1379匹でした。
桑取川漁業協同組合 平井民夫 組合長
「地球温暖化は、我々人間が引き起こしている。川にゴミは投げないことを率先してやってもらいたい」

桑取川漁業協同組合によりますと、北海道を除き全国で中学生が投網体験をするのはここだけだということです。生徒は21日(金)サケを三枚におろしサケフレークを作ります。
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