2025年12月26日
2025年12月27日 10:59更新
上越地域で正月料理などに使われる食材「サメ」の競りが、27日(土)に一印上越魚市場で行われました。

午前7時前。まだ薄暗い市場に、人が集まってきました。

並んでいるのは、宮城県の気仙沼漁港で水揚げされたオスのモウカザメ20本です。

始まりの合図を告げる鐘が鳴ると、スーパーのバイヤーが次々と値段を言って競り落としていきました。

バイヤー
「今年も無事に数がそろい、品質も抜群にいい。早ければきょうから店頭に並ぶので、ぜひ買って正月料理として食卓にあげてほしい」
今年は仕入れ値が例年より1割ほど上がりましたが、ほぼ例年通りの値段で競り落とされました。

魚市場によりますと、上越のサメを食べる習慣は江戸時代にはじまりました。サメの肉は保存がきくことから、高田地区や山間地で郷土食として欠かせないものでした。

一印上越魚市場 尾崎徹 代表取締役社長
「サメの競りは50年以上前から続いている。これを見ると暮れがきたなと感じる。煮つけや煮こごりにして食べてもらえれば」
競り落とされたサメは、上越市と妙高市のスーパーや魚店で販売されます。
© Copyright (C) 2025 上越妙高タウン情報 All rights reserved.