2025年04月25日
2025年04月25日 15:56更新
新潟県の頂点を目指して上越高校サッカー部を指揮する藤川祐司監督が、日本サッカー協会が認定する国内最高の資格「Proライセンス」の取得を目指しています。取得に向けた研修期間はおよそ1年。海外遠征も予定されるなか、日々奮闘する藤川監督を取材しました。
選手を指揮するのは、上越高校サッカー部の藤川祐司監督です。就任10年目。当時5人から始まった同好会を県内トップレベルのチームに育ててきました。
全国高校サッカー選手権県大会の最高成績はベスト4。現在の部員数はおよそ130人です。
上越高校サッカー部 藤川祐司 監督
「まだ若いチーム。失敗を恐れずチャレンジすることがチームの強み。プレーに限らず地域活動も活発にいろいろなことにチャレンジしている」
藤川監督は神奈川県横浜市出身。プロのサッカー選手としてJリーグで通算5年間プレー。引退したあと、2016年に保健体育の教師として上越高校に赴任しました。チームが躍進する一方、数年前から指導者として大きな不安を抱えていました。
上越高校サッカー部 藤川祐司 監督
「ここ1、2年成長できているのかが不安に感じた。選手たちには『挑戦しろ、学び続けろ』と言っている立場なので一緒になって成長したいし、自分自身も強くなりたいというのがProライセンスを取得に挑戦する動機」
Proライセンスは、日本サッカー協会が認める日本最高峰の指導者の証。日本代表監督も務めることができます。県内の高校指導者の中にはこの資格を持つ人はいないということです。
藤川監督は去年10月、Proライセンスの試験を受け最終審査を受けられる、わずか20人のうちの1人に選ばれました。取得にはさらにおよそ1年間、国内外での講習などを経て審査に合格する必要があります。1度目の講習会は3月中旬からおよそ3週間、千葉県で行われました。
藤川祐司 監督
「全てが新鮮で刺激的だった。最新の考え方など、新しい発見があった。大事にしている部分と新しい知識を融合させていきたい」
講習会で学ぶ技術はさまざまです。日本代表やJリーグの試合をいくつも見て「分析力」を高めます。また講義や適性テストを受け、自分のクセや行動パターンなどを知り、指導スタイルを磨きます。現在、藤川監督は高校の教諭を休職。己の「指導力」を高め、チームを全国大会へ導こうと奮闘の日々を送っています。今後はJリーグやヨーロッパのクラブでの研修も予定されています。
上越高校サッカー部 藤川祐司 監督
「Proライセンスを取って新潟県で一番になり、全国大会へ連れていく。地域のためになるライセンスだと考えている。ジュニア年代を盛り上げて、サッカー界全体、上越、新潟、北信越が盛り上がってほしい」
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