2025年05月01日
2025年05月03日 04:00更新
およそ800年前、地すべり被害を止めるため、人柱となった僧侶の骨がまつられた上越市板倉区猿供養寺の「すべりどめ 人柱供養堂」で、傷んだお堂を修繕する作業がこのほどはじまりました。
「すべりどめ 人柱供養堂」は周辺で多発する地すべりを防ごうと、人柱になったとされる旅の僧侶の骨がまつられています。お堂は昭和12年に建設され、平成4年に建て替えられましたが、33年が経ち、屋根や外壁が傷んでいました。このためお堂を修繕する作業が先月28日から始まりました。
修繕費用は129万円です。管理する奉賛会では費用のうち50万円をクラウドファンディングで募りました。その結果、107人から目標を上回る57万円余りが寄せられました。
人柱供養堂奉賛会の石田英昭会長は「クラウドファンディングは初めて。どうなるかわからなかったが、どんどん金額が増えて良かった。ホッとした」と話し、寄付をした人たちに感謝していました。
修繕工事では屋根や外壁、柱などを塗装することになっています。
石田会長は「建てた当時の姿に戻る。ひときわ目立つ存在になる。高齢者だけでなく若い人も来てくれるのではないか」と期待しています。
人柱供養堂は、合格祈願などの「滑り止め」を願う人たちなど年間に200人ほどが参拝に訪れています。
参拝は工事期間中もできます。
奉賛会では今回の修繕をきっかけに、お堂の存在をさらに多くの人に知ってもらいたいと話しています。
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