2025年05月08日
2025年05月08日 08:46更新
今年の「春の褒章」の受賞者が先月発表され、長年にわたって業務に励み、模範となる技術をもつ人に贈られる「黄綬褒章」を、上越市三和区あおき味噌の青木光達さんが受章しました。
黄綬褒章を受章したのは、上越市三和区にある あおき味噌の2代目社長、青木光達さん64歳です。
あおき味噌 代表取締役 青木光達さん
「大変光栄なこと。みそづくりは一人でできることではない。家族の助けがあり、一緒に作っていく社員に感謝。業界団体の方にも良い報告ができた」
食品メーカー「キッコーマン」に勤務したあと、父親が経営するあおき味噌の家業を継ぎ、30年以上みそづくりに携わってきました。いまは1年に150トン、30種類を製造しています。こだわっているのは主に上越産のコメを使った「浮きこうじみそ」です。コメの甘さに大豆の旨味が加わった独自のコクを追求しています。
あおき味噌 代表取締役 青木光達さん
「非常にいいコメを作るのが上越の伝統。(みそに)コメを多く使っている。(上越のみそ)本当にいいみそだと関東方面に受け入れられていた。それがベースになったのが幸いだった」
あおき味噌は全国味噌鑑評会で去年まで27回連続で入賞し、このうち最高賞の農林水産大臣賞を8回受賞しています。また、おととし、卓越した技能を持ち、その道の第一人者として厚生労働省が表彰する「現代の名工」にも選ばれています。一方で、全国の技術講習会で講師を務めるなど担い手の育成にも力を入れています。また地元の小学校で毎年、児童にみそづくりを教えています。
あおき味噌 代表取締役 青木光達さん
「みそづくりはライフワーク。作り続けることで皆さまの健康にも貢献できる。作り続けられるのは幸せ」
青木さんは今月12日に東京都内で行われる褒章伝達式に出席します。
青木さんは、今後も需要に合わせた新たな商品を開発することにしています。そのひとつに洋食に合うみそのポタージュも考えているということです。
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