2025年6月11日
2025年6月10日 16:49更新
新潟県を含む北陸地方が10日(火)に梅雨入りしたとみられ、本格的な雨のシーズンを迎えました。こうしたなか、河川の設備などを点検する巡視が上越市の関川や保倉川などで行なわれました。
川を巡視したのは高田河川国道事務所、上越地域振興局、上越市など、あわせて9つの機関の29人です。関川の下流部と保倉川で、水害リスクが高い場所など11か所を見て回りました。
このうち、関川と櫛池川が合流する今池橋の近くでは、河川敷が川の水で削られていました。
担当者は「堤防から25mなければならないところ18mまで少なくなっている。出水の時に侵食されると堤防にも影響及ぼす。水防巡視のときは注意してほしい」と話していました。
また、過去に大雨で道路が水につかった住宅地では、川に排水するためのポンプ車の設置場所や安全な進入ルートなどを確認しました。
このほか洪水の危険性が高まった時、応急対応に必要な土のう袋や照明器具などが保管されている倉庫や、高性能ポンプ車の格納庫なども視察しました。
今回参加した国や県などの担当者は、年度替わりで異動することが多く、巡視を通して危険な場所を共有し、災害時のすみやかな対応につなげることにしています。
北陸地方の梅雨入りが発表されるなか、高田河川国道事務所では、あらかじめ過去に水害があった場所や自分が住んでいる地域の洪水リスクを確認してほしいと呼びかけています。
高田河川国道事務所の小野伊佐緒副所長
「ここ3年ほど関川で水害が出ておらず、危険から遠ざかった気持ちにあるが、災害はいつ起こるか分からないので、備えを梅雨入りのタイミングで見直してほしい」
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