2025年6月12日
2025年6月11日 17:32更新
上越市板倉区の中山間地で栽培されたヨモギの乾燥作業を、福祉施設の利用者に委託する農福連携の取り組みが今年も始まりました。
この取り組みは、使われなくなった中山間地にある農地の活用と農業の担い手不足の解消、そして高齢者や障がいがある人の仕事につなげようと、JAえちご上越が3年前から板倉区で行っています。
11日(水)は地元の柄山そば生産組合が栽培したヨモギ150キロが就労支援施設「みやじまの里 清心荘」に運ばれました。利用者21人がヨモギの葉を茎から取り分けます。
利用者
「(作業)楽しい。山が好きだった。何かとってきたり。子どもの頃から親に使われた」
柄山そば生産組合 笠鳥健一代表
「上越のヨモギは葉っぱが大きく香りがいい。上越のヨモギの良さを知ってもらい、農業の所得になることを気付いてもらいたい。全国に上越のヨモギが広がっていくといい」
また11日(水)は総合学習で植物について調べている上雲寺小学校の3年生16人が作業を手伝いました。児童は施設に立ち寄る前、ヨモギの刈り取りも手伝っています。
児童
「ここのヨモギは大きくてびっくりした。こういう仕事もあるんだなと思った。楽しい」
「ヨモギのお茶や餅を作った。ほかにも作りたい」
ヨモギは天日干しを1週間ほどして乾燥させます。施設には合わせて500キロが運ばれ、作業は8月上旬まで続くということです。
乾燥後はモグサや健康ドリンクジンの原料として、8月下旬ごろから市内の企業に出荷されます。
JAえちご上越 後藤直行さん
「ヨモギは非常に需要が高く、いろいろな業者から問合せがある。少し時間がかかる作業を福祉事業所の人に担ってもらう。ヨモギを通して上越地域、福祉事業所や農作業をする人、全部が繋がれるよう考えている」
© Copyright (C) 2025 上越妙高タウン情報 All rights reserved.