2025年6月15日
2025年6月16日 10:14更新
コメの価格高騰が社会問題となるなか、県内の農家などが持続可能な農業への転換を求める運動「令和の百姓一揆」に合わせ、上越市で集会が14日(土)に行われました。実行委員会共同代表の1人で吉川区の農家、天明伸浩さんは「いまが農村を作り直す時だ」と訴えました。「令和の百姓一揆」は、コメの価格が注目されるなか、全国の農家などが持続可能な農業への転換を求めて今年3月に東京で行ないました。その後、運動は全国各地に広がり、14日に全県集会が長岡市で開かれました。
これに先立ち上越市でも集会が開かれ、雨のなか市内の農家など25人が集まりました。参加者は、担い手不足やコメの価格が30年間低いままで経営が不安定であることなどを訴えました。
農家
「『最近は米価もいいから担い手が増えたらいいね』など、何を言っているのか。次に下がったら本当に農家がいなくなってしまう。国は補助金などを使いうまく農家をだましてきた。『市民皆農』小さな家庭菜園でもいいので農家を増やし、少しでも皆さんが一緒に食料を作って(農業)守っていこうと思ってほしい」
実行委員会共同代表の1人で吉川区の農家天明伸浩さんは、これまで価格が低いままコメを作り続けてきた農家にまずは感謝をするべきとした上で、次のように訴えました。
天明伸浩さん
「農村が置かれた状況は大変。山間地から崩壊が始まっていて、平場もこの先10年でどうなるか。今私たちは農村をもう一度作り直す瞬間になっている」
このあと一行は、農作業などで使う軽トラックに乗り込み「百姓一揆」と書かれた旗を掲げながら市内を走りました。
天明伸浩さん
「農家があまりにも減りすぎていて、農村の力が落ちているのが問題だと思う。1人でも多くの人に農業の大切さを感じ、関わってもらいたい」
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