2025年7月15日
2025年7月15日 13:45更新
連日、気温が30度を超え雨が降らない日が続いています。上越市の関川水系土地改良区では下流の田んぼまで水を行きわたらせるため、上江用水と中江用水で2日間おきに交互に水を流す「番水」を11日(金)から始めました。
関川水系土地改良区では上江用水と中江用水を通じて上越市と妙高市のおよそ4700ヘクタールの田んぼに関川の水を供給しています。上越市高田では今年6月27日から7月14日まで、2週間以上雨が降っていません。
多くの田んぼでは、稲を成長させるため一時的に田んぼの水を抜いて乾かす中干しが終わり、これから農業用水の需要が高まります。
7月下旬頃から、お盆にかけては、稲が実をつける出穂期を迎え、大量の水が必要になるとして、水を確保する措置として関川水系土地改良区では11日(金)から番水を始めました。
関川水系土地改良区 業務課 倉重嘉之 副課長
「主な水源である笹ヶ峰ダムと野尻湖の貯水量を今の段階から下げない処置。この段階で笹ヶ峰ダムと野尻湖から放流をすると、今後用水不足が生じてくるため、今の段階で番水をして貯水量を維持する。今の段階で放流してしまうと8月中旬には貯水が空になって用水の不足してしまう試算になっている」
番水は、用水路の上流と下流に2日ごとに交互に水を流すもので、およそ50か所あるゲートを開け閉めして水量を調整します。
番水は、少雪に加え高温や渇水により1等米比率が低下した2023年以降、2年ぶりの措置です。
関川水系土地改良区 業務課 倉重嘉之 副課長
「番水に関しては皆さんにご迷惑をおかけしますが、今後の上越米の収穫量や食味が良い方向に向かうための処置になるので協力してもらいたい」
番水をいつまで続けるかについて関川水系土地改良区では「これからまとまった雨が降るかどうかによる」と話しています。
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