2025年7月20日
2025年7月20日 4:00更新
上越市の直江津出身で、「異端の建築家」と呼ばれた渡邊洋治の最後の作品「斜めの家」の模型づくりに上越総合技術高校の生徒が挑戦しています。17日(木)は実際に斜めの家を見学し、寸法を測りました。
模型づくりに挑戦しているのは、上越総合技術高校で建築について学んでいる3 年生4人です。「斜めの家」は、直江津出身で大正から昭和にかけて活躍した、建築家・渡邊洋治が手がけた最後の作品で、上越市大豆にあります。
木造2階建てで階段がなく、部屋と部屋がスロープでつながっているのが特徴です。17日は、はじめに上越総合技術高校で講師を務める建築家の中野一敏さんから、斜めの家の特徴について説明を受けました。
中野さんは、エアコンがなかった当時、風通しを良くするための工夫として、窓が多く取り付けられていると話しました。
建築家 中野一敏 さん
「ここに雨戸が入っている。ここは換気用の窓として開けておいても雨は入ってこない。風を南側から北側に流すことで部屋の室温を下げる工夫などがしてある」
生徒は、今年4月から課題研究の一環で模型づくりを始め、渡邊洋治が書いた手書きの設計図を読み取る作業を行っています。17日は、設計図に書かれていない部分の寸法を測り図面に書き入れました。生徒は今年度中に30分の1、または50分の1の大きさで1階部分の模型をヒノキで作る予定です。2階部分は来年度、下級生に引き継ぐ予定です。
生徒
「(斜めの家)ユニークな発想で面白いと思った。(授業)楽しさがたくさんあって、やりがいを感じている。来る人を楽しませることを考えながら造られていると思った」
生徒
「普通の家ではないような構造があった。見てみて面白かった。1階から2階に移動するのが斜めのスロープというのが面白かった」
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