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上越ゆかりの写真家 濱谷浩「終戦の日の太陽」特別展示

上越ゆかりの写真家 濱谷浩「終戦の日の太陽」特別展示

15日(金)は各地で追悼法要が営まれるなか、小林古径記念美術館では上越市ゆかりの写真家 濱谷浩が80年前、終戦が告げられた日に上越市で撮影した一枚の写真が特別に展示されました。

これは、東京都出身の写真家濱谷浩が1945年8月15日、疎開していた上越市高田で昭和天皇が国民に戦争の終結を伝えた玉音放送を聞いた後に撮影した「終戦の日の太陽」です。

今年の3月22日から6月22日まで小林古径記念美術館で開かれていた「生誕110年 濱谷浩展」で 展示されましたが、この日は1日限定で特別に展示されました。

小林古径記念美術館 伊藤舞実 学芸員
「太陽を映したシンプルな作品だけど、タイトルや作者の言葉を読みながら作品を見ると、胸にくるものがある。濱谷は戦争は繰り返してはいけないと言っている。私たちもそういう思いで作品を見ていきたい」

濱谷は、上越市桑取谷の小正月行事や雪国の暮らしを撮影するなど上越とゆかりが深い写真家です。「終戦の日の太陽」を撮影したときのことを濱谷は1971年に出版した著書「潜像残像」で次のように記しています。

著書  潜像残像
「(中略)真天上の太陽に向かってシャッターを切った。風がなく、草も木も動かずぐったり生気を失い、空には雲一つなく、ただ宙に昭和二十年八月十五日の太陽がギラギラ輝いていた。戦争は終わった」

来館者
「私の祖父が出征した。戦争から戻って夢にうなされていたと聞いた。目が良くて狙撃兵だったと…辛い思いをしたと思う。濱谷さんはどんな思いでこの写真をとったのか。落胆なのか、終わったという気持ちなのか…色々な気持ちになった」

来館者
「太陽は今と変わらない…時代が変わっても今と同じような景色。戦争を体験したことはないけど、あってはならないことだと思う。でもそういう過去があったから平和な今があると思う」

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