2025年9月19日
2025年9月19日 17:25更新
日本政府がコメの増産にかじを切る方針を表明するなか、JAえちご上越は高品質な種子を安定供給するための広域シードセンターを上越市清里区に建設することになりました。
JAえちご上越の広域シードセンターは上越市清里区菅原の清里ライスセンター敷地内に建設されます。
シードセンターは稲から種もみを採取し、選別、乾燥などを行い、質の良い種子を安定的に供給するコメ作りに欠かせない施設です。
同様の施設は上越市清里区、妙高市菅沼、糸魚川市堀切にありますが、施設の老朽化に伴い新しくできる広域シードセンターに事業を集約し、作業の効率化や選別精度などを強化します。
17日(水)建設地の清里区菅原で安全祈願祭が行われ、関係者30人ほどが参列しました。
JAえちご上越 経営管理委員会 羽深真一 会長
「最新鋭の機器を入れて種子の安定生産はもとより、効率的な運用に努めていきたい」
広域シードセンターは、鉄骨平屋建てで延べ床面積は490平方メートルです。この施設ではコシヒカリをはじめ、つきあかり、みずほの輝きなど9品種の種子を扱う予定で、種もみの処理量はおよそ800トンを見込んでいます。また種もみの変色や欠損などの異物を検出する最新の機器を導入して品質管理を向上させます。
JAえちご上越 経営管理委員会 羽深真一 会長
「これからコメの生産量がどのように動くか今の段階で難しい。国も増産という動きもある。10年、20年先を見据えて検討した施設。有効活用して生産者の役に立てるよう頑張っていきたい」
広域シードセンターは来年7月に完成し、8月から稼働する予定です。なお、施設の完成に伴い、清里区と妙高市菅沼にあるシードセンターは収穫後の種子を乾燥させる施設として使い、糸魚川市堀切の早川育苗センターは閉鎖されます。
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