2025年11月12日 12:34更新
介護を必要とする人が利用する施設で火災を想定した消防訓練が11日(火)に上越市五智で行われ、参加者が消火や救助の手順を確認しました。

訓練は秋の全国火災予防運動にあわせて、上越消防署と介護老人保健施設「国府の里」が合同で行ないました。上越地域を震源とする震度7の地震が発生し、施設の厨房から出火した想定で消防署員や施設職員などおよそ40人が参加しました。

通報を受けた消防車が到着しすぐに消火活動にあたったほか、職員が利用者を車イスや歩行器を使って屋外に避難させました。

このほかけがをした人の救助や、屋上に取り残された人をはしご車で救出する訓練も行われました。

国府の里では通所、入所あわせて最大120人が利用します。限られた職員ですみやかに避難できるよう、訓練と研修を年に3回実施しています。

訓練後、国府の里の江塚勇施設長は「迅速な動きをすることに尽きる。それが命を救うことにつながる。勉強になった」と話していました。
消防では、高齢者福祉施設での火災は初期消火と利用者の避難誘導がなによりも大事だと呼びかけています。

上越消防署 保坂達也署長
「日頃から避難訓練、避難誘導をして、いざという時にあせらず確実に行動できるようにしてほしい」

上越消防署管内で今年発生した火災は11日の時点で51件、すでに去年1年間の火災件数50件を上回っています。
今年は夏場に芝火災が多かったことが主な要因ということですが、消防ではこれから冬に向かうにあたって暖房器具の取り扱いなどに十分注意してほしいと呼びかけています。
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