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上越市三和区で31年ぶりに「雨乞い」神事の最中に雨降る

上越市三和区で31年ぶりに「雨乞い」神事の最中に雨降る

深刻な水不足のなか、上越市三和区越柳で雨が降るように祈る「雨乞い」が2日(土)に行われました。この地域で「雨乞い」が行われるのは平成6年の渇水以来31年ぶりです。

雨乞いは、水不足で苦しむ地域住民が地蔵を池に沈めて雨が降るよう祈願する神事で、上越市文化財に指定されています。

三和区越柳に安置されている「雨乞い地蔵」は室町時代に造られたとされ、高さ58センチ、幅34センチ、重さは30キロあります。通常は祠に納められていますが、雨乞いの儀式の際は、地蔵を池畔に引き出し、雨を降らすよう願い地蔵を池に沈めます。その後、地蔵を池から引き上げ、雨が降るよう祈願します。

この地域では、ため池や河川からの水を耕作に利用しています。平成6年の渇水の時にも「雨乞い」が行われ、その日の夜に雨が降ったと言われています。

渇水が続くなか、越柳町町内会では平成6年以来31年ぶりに「雨乞い」が行われ、先月27日(日)に地蔵を網の中に入れてロープで縛り、池に沈めました。

写真提供:越柳町内会

そして1週間後の8月2日(土)、町内会のメンバー11人が集まり、沈めた地蔵をロープで引き揚げました。

この後、ロープをほどいて網から出した地蔵を祠に戻し、雨が降るよう祈願しました。

神事を行っている最中、まさに雨が降ってきました。

越柳町内会
「雨乞い地蔵祭の日(7月17日)もポツポツ降って来た。きょうも雨があたってきた。すばらしい地蔵」

地蔵が安置されている祠の近くには沖柳池があり、越柳町内の住民もここの水を田んぼの耕作に使っています。いまは渇水で、従来の4分の1ほどしか水がありません。

越柳町内会 川上 正一 町内会長
「今年は切ない。一部枯れかけている田んぼや稲も可愛そうで仕方ない。渇水で農家は藁にもすがるような状況だったと思う。神仏に頼るしかない。耕作している人たちは水が命。なければ死活問題。人間からの勝手なお願いを聞いてもらいたい」

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