2025年8月20日
2025年8月20日 10:06更新
海の環境問題を協力しながら解決するボードゲーム「BLUE OCEAN」を体験するイベントが18日(月)、上越市の直江津ショッピングセンター エルマールで行われ、夏休み中の小学生などが参加しました。
このイベントは名立区の海岸をきれいにしようと活動する一般社団法人「山と海の環り舎」が、ゲームを通じて海の魅力や環境問題について考えてもらおうと開きました。参加したのは夏休み中の小学生や大学生など9人です。
講師は神奈川県の湘南で海のゴミ拾いなどをするNPO法人 湘南ビジョン研究所の理事長 片山清宏さんです。はじめに片山さんが年間800万トンのプラスチックゴミが世界の海に流れていることや海でペットボトル1本を分解するのに400年以上かかることなどを説明しました。
このあと、参加者は湘南ビジョン研究所が3年前に開発したボードゲーム「BLUE OCEAN」に挑戦しました。海に関わる地元企業や行政、ライフセーバーなど役に分かれたうえで、協力しながら海の環境問題の解決を目指します。
「海岸で打ち上げられたクジラのお腹からプラスチック片が見つかった。市ではプラゴミ ゼロ宣言を発表。海と川の水質が10ダウン(悪化)」
豪雨で海岸のゴミが増え海と川の水質が悪化するなか、参加者は解決に向けて水質をきれいにするワカメの養殖やマイクロプラスチックを自動清掃するロボットの開発など、解決策が書かれたカードを選び、提案します。
参加者
「プラゴミ ゼロ宣言を発表」
「SDGsで日本だけでなく、世界に広まるように推進すべき」
「飲料水の提供。暑いから熱中症対策のために、地元企業がみんなに飲み水を提供」
参加者
「ゲームだが行政など大きな課題に取り組めてうれしい。山の方に住んでいるが、他人事と考えず、いつでも意識を持ってやりたい」
「海が近くにあるのが上越市。私も海まで5分くらいの距離に住んでいる。地元の未来のために、もう少し深く考えていかなければ。ゴミを拾うのは当たり前。ほかに何ができるかを常に考える必要がある」
湘南ビジョン研究所 片山清宏 理事長
「海の環境問題は学校で勉強する機会はあるが、実際にどうやって解決するかを考える機会はなかなかない。『楽しかった』で終わりではなく、このあとの行動が重要。自分の家、海岸、学校でできることを1つでも小さいことでもいいので、実行に移してもらえると うれしい」
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