2025年9月17日
2025年9月18日 17:40更新
治水対策として国が進めている上越市の保倉川放水路整備計画についてです。放水路が頸城区の下三分一から、上越火力発電所近くの夷浜にかけて整備された場合、東日本大震災のような1000年に1度の巨大地震がおきると、津波が河口部におよそ8分で到達する見込みであることが分かりました。
これは17日(木)に開かれた保倉川放水路治水対策・防災まちづくり検討部会で明らかになりました。
画像提供:高田河川国道事務所
放水路は総延長およそ3キロあり、川の幅は最大115メートルの想定で、頸城区の下三分一から浮島などを通り、上越火力発電所近くの夷浜から海に至る計画です。
画像提供:高田河川国道事務所
高田河川国道事務所によりますと、東日本大震災のような1000年に1度の巨大地震がおきた場合、津波の高さは最大12.5メートルと予測されています。放水路の河口部におよそ8分で到達し、1秒あたり5メートルの速さで進むということです。放水路の中流部、頸城区浮島にはおよそ13分、保倉川から放水路に分かれる頸城区の下三分一には、およそ18分で到達するとしています。
また、放水路の堤防が地震の被害を受けて75%沈んだ場合、浸水する面積は中流部、頸城区浮島を中心に、およそ95ヘクタール増える見込みです。
高田河川国道事務所 小野 伊佐緒 副所長
「近海で起きる地震。海に接している地区は、日本海周辺の近隣の断層が波源。そのような時間になってしまう」
高田河川国道事務所では、放水路が整備された場合の津波被害について、年内に住民を対象にした説明会を開いて、避難や防災施設のあり方を検討することにしています。
高田河川国道事務所 小野伊佐緒 副所長
「コミュニケーションのとり方として、学識者も積極的に関わってくれるのを確認した。地域の皆さんとコミュニケーションをとりながら、どういった方法で意見を集約するかは、専門家の意見も踏まえながら共同したい」
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