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鎮魂と平和を祈る 平和記念公園 開設30周年記念式典

鎮魂と平和を祈る 平和記念公園 開設30周年記念式典

戦時中、多くのオーストラリア兵が亡くなった直江津捕虜収容所の跡地に、平和記念公園が開設されてから今年で30年が経ちます。これを記念した式典が18日(土)に開かれ、関係者が鎮魂と平和を祈りました。

上越市川原町にある平和記念公園です。太平洋戦争中、ここには直江津捕虜収容所があり、オーストラリア兵などおよそ300人が収容され、60人が寒さや飢えで亡くなりました。また戦後、収容所の日本人職員8人がその責任を問われ処刑されています。

その後、平和への祈りを込めて1995年10月に平和記念公園が建設され、ことし30年が経ちました。記念式典は悲劇を後世に語り継ごうと活動している市民団体「上越日豪協会」が開き、オーストラリア兵の遺族や日本人犠牲者の遺族、市長などおよそ50人が参列し献花台に花を手向けました。

上越日豪協会 木原満男事務局長
「対立する者としてではなく、同じ戦争の犠牲者として受け止め語り継ぎ、鎮魂と平和を祈る活動が両国の和解と友好に展開した」

このあとオーストラリア兵の遺族が胸の内を語りました。

オーストラリア兵 遺族
「戦争が終わり、収容所もなくなり忘れられていった。そのなかで収容所の歴史を残そうと尽力した市民もいた。平和記念公園として残し、つらく苦しかった場所を美しくて落ち着いた場所に変えてくれた。あなたがたの寛大さに遺族の子どもとして感謝を捧げる」

上越日豪協会では、2003年からオーストラリアと平和友好交流を行っています。会場には地元の小学校6校の児童などが平和への思いを込めてメッセージを書いた灯ろうも並べられました。

上越日豪協会  木原満男 事務局長
「30周年式典、忘れたことを思い出させる。こういう時に自分ごととして考える場になったのではと思う。今後は子どもたちにどう伝えていくかが大事」

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