2025年11月10日
2025年11月10日 11:07更新
登山客が滑落し、けがをして動けなくなったことを想定した救助訓練が5日(水)に妙高市の笹ヶ峰で行われました。

訓練に参加したのは妙高警察署の山岳遭難救助隊員など4人です。新潟県警の山岳遭難救助隊は平成9年に発足し、特別な訓練を受けた40人の隊員のうち、妙高警察署には3人が所属しています。

訓練は笹ヶ峰の沢付近で行われ登山をしていた20代の男性が登山道から足を踏み外し、落差10メートルほどの崖下に落ちて足を負傷した想定で行われました。

隊員は初めに崖の上の木にロープを括り付けて、2人の隊員が崖の下にいるけが人のもとへ降ります。この後崖の下の登山者を背負い、上にいる隊員がロープを使って2人を引きあげました。

これは山岳救助でよく使われる「3分の1システム」と呼ばれる救助法でロープと滑車を使って小さな力で引き上げることができます。

妙高警察署 中川龍一巡査
「沢が近くにあって、落ちて共倒れになると元も子もなくなる。道線を確保してから搬送することを意識している」

妙高警察署によりますと、今年管内で発生した山岳遭難は10月末現在16件で遭難者数は20人でした。前の年と比べて9件減っています。

妙高警察署 稲村勇人 巡査部長
「バックカントリースキーに入る人や冬山登山をする人も計画や装備を整えてもらい、冬山を楽しんでほしい」
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