2025年6月12日
2025年6月12日 18:30更新
先週から今週にかけて、上越市内の市街地でイノシシの目撃情報が相次いでいます。11日(水)は黒井で体長1メートルほどのイノシシ1頭が捕獲されました。市では遭遇した場合は刺激せず、高いところに上るか物陰に隠れるなどして身を守り、すぐに通報するよう注意を呼びかけています。
イノシシは先週5日(木)に大豆と中門前で目撃され、翌6日(金)には柿崎区、8日(日)と10日(火)には大潟区や夷浜保育園の周辺、黒井などで目撃情報が相次ぎました。いずれも住宅や事業所が立ち並ぶ市街地で、日中は人通りの多い場所ですが住民や園児にけがはありませんでした。
11日は黒井で体長1メートルのイノシシ1頭が捕獲されました。
市の担当者は市街地での目撃情報が相次いだ理由について、住宅事情の変化が考えられると話しています。
上越市環境政策課 細谷智昭 副課長
「昔は市街地と山と距離があったが、今は市街地の裏が山で、動物の生息域と人の住む地域が近くなっているのも原因のひとつ」
上越市では昨年度、イノシシに足を噛まれるなどの人身被害が5 件発生しました。今年度は被害は出ていませんが市では日頃から対策を取るよう呼びかけています。
細谷 副課長
「イノシシもエサを求めて行動している。家の周りに生ごみを放置しない。収穫した野菜をそのままにしておくと引き寄せる原因になる。家の中に片づけて」
そして、目撃情報の提供も被害防止に役立つということです。
細谷 副課長
「出没場所を安全メールなどで知らせると『このあたりにイノシシがいる』と注意してもらえる」
目撃情報は安全メール以外に、対象地域の町内会長や学校、保育園などに伝えられます。今回もこうした対応が取られ被害防止に役立ちました。
市ではイノシシに遭遇した場合、刺激はせず、静かに高いところに上るか物陰に隠れるなどして身を守るよう呼びかけています。また、見かけた場合は上越市役所環境政策課(025-526-5111)か各総合事務所、上越警察署まで連絡をしてください。
イノシシによる被害を防ぐための対策など、詳しい情報は上越市のホームページで紹介されています。
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