2025年7月23日
2025年7月23日 18:02更新
23日(水)午後5時前の正善寺ダム
上越市の市街地に水を供給している正善寺ダムの貯水率が低下し、市民や事業者へ節水が呼びかけられてから22日(火)で1週間が経ちました。上越市ガス水道局によりますと、節水を要請する前の1週間と比較して、この1週間の排水量は平均で4.9%減りました。しかし、この1週間は雨も降らず、依然30度を超える暑い日が続いていることから、引き続き水道水を40%以上節水するよう呼び掛けています。
1週間前(16日)
1週間後(23日)
23日(水)午後5時40分現在の正善寺ダムの貯水率は17.7%です。上越市ガス水道局が節水の要請を始めた今月15日(火)の貯水率はおよそ26%でした。この1週間、1日で漲水率はおよそ1%ずつ低下しています。ダムの貯水率は「国土交通省 川の防災情報」や「新潟県河川防災情報システム」で確認することができます。
節水要請開始前の1週間前と1週間後の配水量の比較
直近3日間の正善寺ダムの貯水量と排水量の推移
主な要因は2つあります。1つは雨がほとんど降っていないこと。もう1つは、県営高田発電所水圧管路の破断事故により、原水の流入が途絶えたため、市内最大の浄水場「城山浄水場」を停止したことです。 例年、市街地などへの水は春から梅雨の時期にかけ、主に城山浄水場から送られています。城山浄水場は後谷ダムから県が運営する水力発電所を通して水の供給を受けていました。しかし今年4月に後谷ダムと発電所を結ぶ管が断ち切れてしまい、城山浄水場は水の供給を受けられなくなったため運転を停止していました。このため市では、正善寺ダムを水源とする正善寺浄水場の配水量を増やすとともに、地下水を水源とするほかの浄水場2か所を運転させました。
また6月から城山浄水場の運転を再開し、近くの沢の水を送れるようにするなど対応してきました。しかし今後もまとまった雨が見込まれないことから、上越市ガス水道局は15日(火)正午に渇水対策本部を設置し、正善寺浄水場と城山浄水場の配水区域の市民を対象に、水道水を40%以上節水するよう呼び掛けを始めました。また事業者にも可能な限りの節水を呼び掛けています。
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