2025年8月2日
2025年7月28日 10:28更新
土が硬くなり、高田城址公園のサクラの生育に影響が出ているとして、圧縮した空気を土に吹き込んで土壌をほぐす新たらしい土壌改良法が今月から取り入れられています。これにより水や栄養が行きわたるようになり、成長につながると期待されています。
取り入れられたのは圧縮した空気を土に吹き込む「エアレーション」という土壌改良法です。木の周囲の土壌に直径2センチほどの穴を開け、圧縮した空気を吹き込みます。この作業により硬くなっていた土がほぐれ、通気性が良くなり、水や養分が浸透しやすくなります。
この日は、サクラの手入れをする桜守と市の職員が、忠霊塔前の樹齢100年を超える調査木で初めて作業し、木の周りに20か所の穴を開け、空気を吹き込みました。
桜守 小山秀さん
「硬い踏圧された土を砕く方法が見つからない。新しい機械(エアレーション)がどこまで出来るか使ってみないとわからないが確実に土壌改良に一歩踏み出した。去年よりも1枚でも多くサクラの葉を残したいが、なかなか思うようにいかないのが現状。」
これは市が取り組んでいるサクラの「長寿命化計画」に合わせて取り入れられました。計画は平成26年度から始まり、今年度から第三期目の取り組みが始まっています。計画で重点を置かれているのが土壌改良です。公園内の土は長年人に踏まれることで硬くなり、水や養分が根まで十分に浸透しにくい状態になっています。この影響もあり、近年は「早期落葉」という、紅葉前に葉が落ちてしまう木が多くみられるということです。早期落葉が続くと木が弱り、サクラの開花にも影響があると言われています。今後は木の周囲に穴を開けて土壌改良剤を入れる対策に加え、「エアレーション」を行ってサクラの成長を見守ることになります。
上越市都市整備課 中村謙太郎さん
「問題になっているのが土壌の硬さ。試行錯誤しながら高田城址公園に合った方法を実践している」
エアレーションを使った土壌改良は今年度、11月上旬にかけて南、西、北堀エリアのおよそ200本の木で行われます。
© Copyright (C) 2025 上越妙高タウン情報 All rights reserved.