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平和への尊さを考える 被爆体験伝承者が講話

平和への尊さを考える 被爆体験伝承者が講話

ことしは、終戦から80年の節目の年です。平和の尊さについて考えるきっかけにしてもらおうと、広島の被爆体験などを語り継ぐ伝承者を招いた講話会が上越市のオーレンプラザで26日(土)開かれました。

講話したのは、高齢化する被爆者にかわって体験などを語り継いでいる、被爆体験伝承者の松岡貢実子さんです。松岡さんは大阪府出身で、結婚を機に広島県に引っ越し、2年前から被爆体験伝承者として活動しています。

被爆体験伝承者  松岡貢実子さん
「被ばく者の人も体験談を人に話すのはつらい。つらいながらも苦しいけど話してくれる。そこを私たちが受け取って伝えないといけない」

この日は、市民のほか、終戦記念日に広島市で開かれる「平和式典」に出席する上越市立三和中学校の生徒などおよそ40人を前に、広島県で被爆し今もなお苦しみ続けている笠岡 貞江から聞いた体験を話しました。

原爆が投下されたときの様子、原爆で両親を亡くしたこと、被ばくによる苦しみなど、生々しい情景を語りました。

被爆体験伝承者  松岡貢実子さん
「被ばくして荷台に寝ていたお父さんの姿は生きている人だと思えなかった。誰かわからない。顔は腫れた状態で芽は見開いた状態。大やけどで真っ黒だった」

最後に松岡さんは、平和について、「愛の心、相手を思いやる心、違いを許せれば仲良くなれる」と、笠岡さんの言葉を代弁しました。

参加した三和中学校の生徒
「被ばく者がとてもつらい思いをしていた話が印象的だった。平和は続けていかないといけないと思った」

「違いを認め合うことで平和はつくれること、けんかをしてもどこかで許し合える心を持つことを学んだ。被ばく者は心が傷ついていると思った。訴えたくても訴える場所がない。憎もうにも誰を憎んでよいかわからない、言葉にできない苦しみを持っていたと思う」

被爆体験伝承者  松岡貢実子さん
「みんなで築いていかないと平和は崩れてしまうというところを一番言いたい」

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