2025年10月7日
2025年10月7日 17:33更新
妙高市関山神社に300年以上伝わる伝統の演武「仮山伏の棒遣い」を外国人観光客が体験するツアーが、来年の春に販売される予定です。7日(火)は関山神社で関係者向けのモニターツアーが行われました。
体験ツアーは、欧米やオーストラリア、アジアなどのインバウンドに向けに関温泉組合が企画しました。妙高市関山神社に300年以上伝わる「仮山伏の棒遣い」の演武体験にはじまり、国指定の名勝宝蔵院庭園での茶道体験や古道のトレッキングなど妙高の自然や歴史、食を2泊3日で体感します。7日(火)は来年の春の販売を前にモニターツアーが行われ、東京や山形のインバウンドを専門とする旅行代理店などから6人が参加しました。
仮山伏の棒遣いの体験では、古文書などで仮山伏の歴史を学んだあと、仮山伏伝承会の演武を見学しました。このあと参加者は実際に道具を使い、挨拶から技を披露する一連の流れを教わりました。
参加者
「動作が覚えられるか心配だが楽しい。ここにしかない体験、刺激がある。ここに来るきっかけになる」
「ふだんこういう文化に触れあう機会がない。海外で人気になると思う。ぜひ海外の人に体験してほしい」
仮山伏の棒遣いは担い手不足が課題になっています。関温泉組合によりますと、外国人観光客はその土地ならではの日本文化の体験を望む傾向が強いことから、ツアーに組み込んで体験してもらうことで文化継承につなげていきたい考えです。
関山神社 仮山伏伝承会 大久保正道 副会長
「外国人に教えるのもいい。やる気があれば仮山伏に参加してほしい。絶対になくしてはならないもの」
関温泉組合 岡本岳志さん
「参加者は非常に高い関心を示している。地元の人は意外と地元のことを分からなかったり、価値に気づかないこともあるかもしれないが、地元以上に価値を感じていると思う。楽しんでもらい、この価値を全国に広めてもらえれば」
体験ツアーは来年の春、旅行代理店などを通じて販売される予定です。
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