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クマに遭遇したらどうする? 専門家に対処法を聞きました

クマに遭遇したらどうする? 専門家に対処法を聞きました

クマによる人身被害が連日全国で相次いでいます。クマに出会わないためにはどうすれば良いのか?またクマと遭遇した場合はどう行動したらよいのか?対策を妙高市の国際自然環境アウトドア専門学校に聞きました。

国際自然環境アウトドア専門学校自然環境保全学科 向滉学科長
「クマと遭遇した場合にやってはいけないことは、追い払おうと大きい声を出すこと、石を投げたり背中を向けてダッシュすることは避ける」

妙高市では9月26日、妙高市上馬場在住の90代男性が自宅近くで散歩をしていたところクマ1頭に襲われ、左の頬などを負傷しました。また10月4日午後4時半ごろ、妙高市杉野沢地区でランニングをしていた地元の30代男性がクマ2頭に襲われ右腕を骨折するなど重傷を負いました。

新潟県ホームページ

新潟県によりますと、今年県内で9月までにクマが出没した件数は1232件で、このうち人身被害は9件といずれも過去最多です。県では行楽シーズンを迎え、山に出かける人が増えることから、10月6日に「クマ出没特別警報」を発表し、注意を呼びかけています。

国際自然環境アウトドア専門学校自然環境保全学科  向滉 学科長
「クマ鈴やラジオなど音の鳴るものを携行して、クマに自分が山に入っていることを伝えることが重要。雨や霧の日、早朝や夕方などクマが気付きづらい時間は避けるのが重要」

山に入るときは、音の鳴るもののほか、 万が一に備えて、登山用品店などで販売されているクマ撃退スプレーを携帯することも大切です。そして、単独行動は避け、クマが出やすいやぶや沢には近寄らないこと。また、爪あとや足跡を見つけたらそれ以上先には進まず、引き返してください。

国際自然環境アウトドア専門学校自然環境保全学科 向滉 学科長
「クマに出会った際は焦らず落ち着いて後ずさりしていくのが重要。背中を向けて逃げてしまうとクマも驚いているので反射的に追いかける。クマが人間を攻撃するとき一番狙う場所は、首から上なのでヘルメットを着けて山に入るのが良い」

「できるだけ小さくなって頭を中に入れる。ひっくり返す行動をすることもあるので地面にくっついて、致命傷になる場所を攻撃されないようにカバーしてあげるのがよい」

地面に伏せた時、リュックなどで頭や首を守るのも効果的です。

県によりますと、今年はクマの餌となるブナの実が凶作です。例年凶作の年はクマが餌を求めて人里に降りてくる可能性が高く、特に10月以降に人身被害の件数が増える傾向にあります。県では山に入る際の対策のほか、人里では生ごみなどを屋外に放置しないことや、木になったカキの実などをそのままにせず、適切に処理するよう呼び掛けています。

国際自然環境アウトドア専門学校自然環境保全学科  向滉 学科長
「里山で作業している人も人口減少で減っている。クマにとってここまでは行けるだろうという範囲が人里に近くなっている実情がある。これからの時期はキノコ狩り、紅葉シーズン、しっかり安全対策をして楽しんでほしい」

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