2025年10月16日
2025年10月14日 23:27更新
上越市西城町にある知命堂病院で、来年春のNHK朝の連続テレビ小説「風、薫る」のヒロインのモデルで、知命堂病院の初代看護婦長を務めた大関和を紹介する展覧会が11日(土)に開かれました。
知命堂病院では、毎年「ちめいどうまつり」を開催し、病院の歴史を紹介しています。今年は、来年春のNHK朝の連続テレビ小説「風、薫る」のヒロインのモデルで、知命堂病院の初代看護婦長を務めた大関和を紹介する展覧会を初めて開催しました。
知命堂病院 森川正嗣 理事長 兼 病院長
「大関和に焦点を絞ってなるべく彼女の資料を集めて展示した。130年くらい前なので、どんな教育をしたのかカリキュラムはどうだったとか、どんな教科書を使ったとか、ほとんどない」
大関和は、知命堂病院の初代看護婦長で、明治のナイチンゲールと呼ばれています。大関は2年間、東京大学附属看護婦養成所などで、基礎医学や看護学を学びました。その後、知命堂病院初代院長となった瀬尾原始が勤務する、東京大学医学部附属病院で、外科の婦長を務めました。
のちにキリスト教の宣教師として高田女学校に赴任した際、初代院長の瀬尾と偶然再会したのをきっかけに、知命堂病院の看護婦長に就任しおよそ4年半、看護と看護師養成業務にあたりました。
会場には、大関の出身地、現在の栃木県大田原市の展示や、東京にある私立の女子学院から貸し出された写真2枚も展示されました。また、元知命堂病院の職員で、現在は大学で基礎看護学を研究する、犬伏真実さんによる、大関に関する研究資料も展示されました。
新潟薬科大学 看護学部 助手 犬伏真実 さん
「看護学校で指導していたアグネス・ヴィッチという外国人教師がナイチンゲール看護学校の影響を受けた人から教育をされた。つながりとしては大関和もナイチンゲールの影響を受けた教育を受けていた。昔は雑役婦や主に家庭看護だった。明治に訓練を受けた看護師が時代の要請と共に必要になった。多角的な教育指導をしていたという点で、それまでの看護と大きく異なると思う」
知命堂病院 森川正嗣 理事長 兼 病院長
「看護師の原点が高田にある。大関和にある。廃娼運動などいろいろなことをやっている。そういうことを含め高田が注目されていい。そういうことも知ってもらえたら」
今年の「ちめいどうまつり」には例年の3倍、およそ300人が訪れたということです。
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