2025年11月25日 15:43更新
今月18日、大分県大分市で、住宅などおよそ170棟が焼ける大規模な火災が発生しました。上越地域消防局ではこうした火災に備えて、毎年この時期、住宅が密集する地域で消防訓練を行っています。
訓練は、上越地域消防局が暖房器具など火の取扱いが増えるこの時期、木造住宅が密集する地域で毎年実施しています。

今年は東本町3丁目の一般住宅から出火し、強い北西の風が吹き、周辺に燃え広がる危険がある想定で行われました。


近隣の住民が見守るなか、上越地域消防局や上越南消防署の署員16人と消防車両5台が出動し、消火栓から水をタンク車に供給し放水しました。

さらに、延焼を防ぐため、水幕ホースと呼ばれる30センチ間隔に穴があいたホースを地面に置いて、高さ7メートル、幅40メートルにわたって水の幕を作りました。

上越南消防署 小林 功和 消防署長
「この地域は木造の建物が立ち並び、大規模火災の危険性が高い。住宅密集地の火災では水の確保が重要。事前調査を行った」

この町内は、雁木が連なる住宅密集地で、245世帯のうち、75歳以上の高齢者が115人暮らしています。

東本町3丁目 町内会 山岸幸衛 会長
「これまで避難場所を決めて、みんなでそこに集まって消火器の使い方などの訓練をやってきた。火災時は高齢者の家には援助者が駆けつけて救助することになっている」

今年、上越地域消防局管内で発生した火災件数は25日午前10時現在54件で、9人がけがをしました。

上越南消防署 小林功和 消防署長
「寒くなるにかけて暖房器具の使用が多くなる。暖房器具の点検をして、取り扱いに注意し火災予防に努めてほしい」
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