2020年09月26日 18:10更新
妙高市新井南部地域に地元のNPOが運行するコミュニティバスが10月から走り始める。これに先立ち26日、関係者らによる出発式が開かれた。
コミュニティバスを運行するのは瑞穂地区の住民でつくるNPO法人「みずほっと」。現在妙高市が運行している市営バス路線「平丸線」と「上小沢線」を10月1日から引き継ぐ。
出発式には関係者ら約30人が出席し新たなスタートを祝った。
NPOでは、地域の高齢化を受けて3年前から運行準備を進めてきた。
作林一郎理事長は「やっとここまで来た。この地域で生きていくために高齢者にとってなくてはならないもの。絶対なくせない。」と話す。
「みずほっと」によると、市営バス路線を引き継ぐことで運行ダイヤや運賃の変更に地域の声が反映できるほか、運賃収入をNPOの活動に使えるという。6人の運転手を全員地元から採用することで雇用の創出にもつながった。
さらにバスを運行していない時間帯に地域の寄り合いの送迎に活用するなど、これまでの市営バスにはできなかったサービスも可能になる。
作林理事長は「ただ路線を走るだけでなく、買い物バスや温泉旅行に走らせたい。高齢者に貢献できる」と期待していた。
定員9人のバス2台の購入費をはじめ、運転手の人件費、燃料代などの事業費は妙高市が全額負担することになっているという。こうしたこともあり新井と平丸の間で500円だった料金が300円になるなど大幅に引き下げられる。運行ダイヤはそのまま。
このバスは沿線地域の内外を問わずだれでも利用することが可能だ。
妙高市内ではこれまでに長沢と関山でNPOによるコミュニティバスが運行されていて、みずほっとの運行は市内3番目になる。
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