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国の絶滅危惧種オニバスを移植 三和区谷内池で13年ぶり開花

国の絶滅危惧種オニバスを移植 三和区谷内池で13年ぶり開花

国の絶滅危惧種で、かつて上越市三和区の谷内池に群生していたオニバス。谷内池にもう一度花を咲かせようと活動する市民団体などが先月上旬、上越市立三和中学校のプールで育てたオニバスを谷内池に鉢ごと移植したところ、先月花が咲きました。谷内池でオニバスが咲いている姿が見られたのは13年ぶりです。

オニバスの群生地で知られた三和区の谷内池では、2012年を最後に姿が見られていません。オニバスを復活させようと、三和区では7年前から地元の市民団体が中心になって活動を始め、谷内池でオニバスの種を採取し、三和中学校のプールで育ててきました。

プールでは4年前に開花に成功し、おととしからオニバスを池に移植していますが、これまで花が咲いたことはありませんでした。今年は移植の時期を遅らせ、本葉と呼ばれる、鋭いトゲのある丸い葉が出た状態まで育ててから、先月5日に移植しました。

すると、11日後の先月16日に花を咲かせました。谷内池でオニバスが開花するのは2012年以降、13年ぶりです。

新潟県生態研究会 藤本孝昭 会長
「ネクイハムシが(オニバスが)小さいうちにいじめると分かってきた。ある程度大きくなれば耐えられると思い、大きいのを入れた。5鉢。花が咲いた。ちょっと進歩したと思っている」

三和の自然と地域を育む会の佐藤正春会長によりますと、谷内池のオニバスは7月16日以降、次から次へと連続して咲いていて、直近では今月10日に花が咲いていたということです。

一方、三和中学校のプールでは今もオニバスが育てられていて、今年は最も多い33株が花を咲かせました。

新潟県生態研究会 藤本孝昭 会長
「一番の目標は谷内池で自然に種が芽生えて咲くこと。(今後)区画を整備してほかの生物が入って来ない状況を作り、自生できたらいい」

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