2025年9月13日
2025年9月13日 4:00更新
空き缶を組み合わせた模型の作品展が、上越市本町5丁目の「ギャラリー祥」で開かれています。
アンティークな建物に、SF映画に登場しそうな飛行船。それを取り巻く架空の動物や人たち。まるでファンタジーの世界です。
その数、大小合わせておよそ300点。材料は捨てられた空き缶です。作ったのは千葉県に住む津田のぼるさん(78)です。
東京造形大学卒業後、千葉県の中学校で美術教諭を務めました。38歳のとき、上越教育大学大学院で学んだ経験があります。
定年後、作品づくりを本格的に始め、これまで東京の銀座で個展を開くなどしてきました。
空き缶を使う理由について津田さんは「空き缶はどこにでもあり、無造作に捨てられる。手っ取り早く作品になる」と話します。
ペンチや金属用のハサミで形を作り、バーナーで焼いて独特な色合いにしてパーツを組み立てます。造形は缶詰が発明された200年前に思いを寄せ、古風な雰囲気にこだわっています。
津田のぼるさん
「缶を見ているだけで古い味が感じられる。基本形は発明当時と変わらないので、蒸気機関車がいまでも走っているような気持ちになる」
津田さんは作品を通して物を大事にしてほしいと考えています。
津田のぼるさん
「形は命、色は輝き。形あるうちは捨てられた空き缶ではない。形あるものは命という思いが伝われば」
津田のぼる展は、9月28日(日)まで上越市本町5丁目「ギャラリー祥」で開かれています。毎週月曜日と火曜日は休館です。
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