2026年8月21日
2026年8月21日 16:44更新
JAえちご上越は、コメの生産者に前払いをする今年度の仮渡金について、コシヒカリの1等米60キロあたり1万8500円になると19日(水)に発表しました。コメ不足が心配された去年と比べ、4割ほど下がりました。コメ離れや資材の高騰が続くなか、生産者からは今後生産を続けられるか、不安の声が上がっています。
主力のコシヒカリ1等米が60キロあたり1万8500円で、コメ不足が心配されて平成元年以降最高額となった去年と比べて4割ほど下がりました。このほかの品種は、いずれも1等米60キロあたりで、こしいぶきが1万7000円、みずほの輝きが1万7200円など、いずれも4割ほど下がりました。一方で2年前、令和6年度の当初仮渡金と比べると500円から2400円ほど上がっています。
JAえちご上越では下落の理由について、全国的なコメ余りによって販売が長引き、倉庫の保管料などがかさむことなどをあげています。農林水産省によりますと、民間の在庫量は政府による備蓄米の放出も影響し、今年6月末時点で243万トンと過去最大になっています。
コメ余りに加え、生産者を苦しめているのが中東情勢の影響による肥料や燃料費などの高騰です。さらに政府が食料品の消費税率を来年4月から1%に引き下げる方針を示していて、これに伴い生産者の収入が減ることも心配されています。
JAではこうした事情を踏まえて仮渡金を決めていて、今後の国の政策やコメの品質、収穫量などを見ながら、追加で支払うか検討することにしています。
過去に例のない下落幅について、生産者から今後の経営を不安視する声があがっています。
農業法人螢の里 石田寿久 代表取締役社長
「今年は4割ほどJAにお願いしている。概算金(仮渡金)が40パーセント下がったということは、うちも40パーセントぐらい収入が下がると思う。来年までつないでいけるか不安」
上越市頸城区の農業法人「螢の里」では、コシヒカリやみずほの輝きなど11品種をおよそ16ヘクタールで育てています。
農業法人螢の里 石田寿久 代表取締役社長
「設備投資などを思えば、仮渡金は約2万5000円あったほうがいい。肥料、農薬だけでなく機材などもみんな上がっているのにコメだけが下がるのはおかしい」
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