2025年9月4日
2025年9月4日 17:52更新
上越市は4日(木)、水道水が安定的に供給できる見通しが立ったとして、7月15日から実施していた節水要請を解除すると発表しました。
4日(木)記者会見
中川市長
「この先の断水が回避できるものと判断。本日をもって節水要請を解除する」
今年4月、上越市では後谷ダムから城山浄水場に水を送るための管が破断したことに加え、6月から8月上旬まで、ほとんど雨が降らなかったことで、市の中心部などに生活用水を供給している正善寺ダムの貯水率が下がり続けていました。
市では一部の地域で断水のおそれがあるとして、上越市内のおよそ4万6500戸を対象に7月15日から節水を呼びかけていました。
雨が降ったあと 3日(水)の正善寺ダム
中川市長は4日に記者会見を開き、先月末に、後谷ダムから浄水場に水を送るための仮設の配管工事が完了したこと、さらに3日の大雨で正善寺ダムの貯水率が、4日午前7時の時点で25.4%まで回復したと説明しました。さらに、消雪用の井戸から城山浄水場と正善寺浄水場に順調に水が送られており、安定的に水が供給できる見通しが立ち、断水のおそれがなくなったとして、節水の要請を4日午前9時に解除しました。
中川市長
「市民、事業者の皆さまには7月15日に節水の協力をお願いしてから長期間にわたり、ご不便とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。本当にありがとうございました。今後はすべての市民から安定して水道水を利用してもらいたい」
市民はおよそ50日ぶりに水道水が自由に使えるようになりました。
市民
「節水要請の解除にほっとしている」
「水はいつでもあるわけではないことが良くわかった。すごく水を大切にするようになった」
多くの水を使う美容室や理容店では…
「節水中のシャンプーは普通は2回流すところを1回にした。飲み物の提供をなくした。解除がいつになるかわからなかったのでほっとしている」
「節水解除、良かったというのが本心。髪の毛を拭くのに使い捨てのタオルを用意した。毎日、給水スポットで給水した水を店で使っていた」
なお対象区域外に設置されている給水スポットは今月10日(水)まで利用が可能です。一方、妙高市新井地区で呼び掛けられていた節水要請も、矢代川の水位が給水に必要な量を確保できるようになったとして、4日午前10時に解除されました。
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