2025年11月10日
2025年10月9日 9:41更新
クマによる人身被害が相次いで発生したことを受け、妙高市で8日(水)にクマ警戒対策会議が開かれました。この会議が開かれるのは初めてで、市では関係機関と協力して小中学生や観光客らが被害に遭わないよう対策を急ぐことにしています。
対策会議には、妙高市をはじめ新潟県、警察、消防の関係機関から32人が出席しました。今年度妙高市内でのクマの目撃情報は、7日までに新井地域で23件、妙高地域で18件、妙高高原地域で29件のあわせて70件報告されています。これは、去年の同じ時期より43件多くなっています。
また、9月26日には、市内の上馬場で散歩中の男性がクマに襲われて重傷を負ったほか、10月4日には関川・杉野沢でランニング中の男性が重傷を負いました。
こうした事態を重く見た市では、急きょ関係機関との会議を開き、市民の安全対策を強化することにしました。
今後、クマの活動が活発になる早朝や小中学生が下校する時間帯にパトロールを強化するほか、妙高市を訪れた観光客に対し、ポスターやチラシで注意を呼びかけます。
また、小中学生に対する地域の見守り活動を強化するほか、クマよけの鈴の配布も検討することになりました。
さらに紅葉の名所などに音や光でクマを威嚇する装置を4基設置することにしています。
捕獲体制も強化します。現在市内には、捕獲用のわなが22基設置されていて、すでに去年の倍以上の17頭が捕獲されていますが、さらに6基増やします。
市では引き続き防災行政無線や安全安心メールなどでクマの目撃情報を発信するなどして、注意を呼び掛けることにしています。
妙高市環境生活課の長谷川賢治課長は「冬眠前はクマの行動が活発化。特に朝夕が危険なのでなるべく山に入らない。入る場合は音のなるものを携帯し複数で入るよう心がけて」と呼びかけていました。
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