2025年12月24日 14:00更新
上越市津有地区にある築100年以上の古民家を改修したモデルハウスが、国際的なデザイン賞で最優秀賞を受賞しました。このほど改修工事を担当した、上越市の「山岸建工」など関係者が上越市役所を訪れ、小菅市長に報告しました。

世界三大デザイン賞のひとつ、「iFデザインアワード」で最優秀賞のゴールドアワードを受賞した、築100年以上の古民家を改修したモデルハウス「承継樓」です。

「承継樓」
世界各国から1万件以上の応募があり、このうちゴールドアワードに輝いたのは75件です。

改修工事を担当したのは、上越市平成町にある「山岸建工」です。

工事はおよそ1年かけて行われ、改修で出た梁や柱、上越地域で解体された別の古民家の古材やふすまなどを再利用したことや、自然豊かな景観と建築の調和などが評価されました。

この日は、関係者が小菅市長を訪ね、受賞の喜びや古民家の魅力を伝えました。

建築デザイナー 鷲見 健司さん
「太い柱やはりなどの構造材が強固で美しい。古民家は世界的な建設遺産。(上越市は)世界の古民家の聖地」

古材提供した丸山事業 丸山 勇人 代表取締役
「昔は雑木だったケヤキやブナなど曲がっていても上手に使った。お金を出してももう作れないそこに価値観を感じる」

小菅市長
「このような遺産を知らなかった。ぜひ見させていただきたい」

「承継樓」は大工の技術や、地域に受け継がれてきた古民家を、次の世代に繋いでいきたいという思いが込められていて、建築事業承継の学びの場として、建設関係者などに公開されています。

建築デザイナー 鷲見 健司さん
「古民家再生の機運を高めていければと思う」
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