2025年6月24日
2017年2月21日 12:00更新
「技」の日本一を競う国内最高位の大会「第29回 技能グランプリ」が2月10日から3日間、静岡県でおこなわれ、上越市の山田慎さん(表具)と磯貝清英さん(畳製作)の2人が銅賞を受賞した。
全国から30職種514人の熟練技術者が出場し技術を競った。大会では各職種ごとに、支給された材料を使い、時間内に指定されたものを製作する技術を競う。採点は減点方式で、精度やできばえ、作業時間などが項目に挙げられている。県内から11職種14人が出場し、8職種で8人が入賞した。
【表具】山田 慎さん(44) 上越市柿崎区 山田表具内装店
表具の競技課題は、当日公表される寸法などにしたがって襖(ふすま)、折屏風、掛け軸の型を9時間半以内に製作するというもの。山田さんは上越でも数少ない表具一級技士の資格を持っている。大会出場が決まってからは表具をメインに練習してきたそう。「初日は出来すぎるほどうまくいった。しかし2日目は焦りから、製作に時間をかけてしまった。」と山田さん。
「全国的に人材が少ない業界において、志と技術の高い他県代表と競い合い、交流できたことがいい刺激になった。今回の挑戦で大きな自信と誇りを持つことができたので改めてこれからも頑張っていきたい。」と技術向上に意欲を燃やしている。
受賞後の山田さん(写真左)
【畳製作】磯貝 清英さん(47) 上越市中央 磯貝畳店
磯貝さんは技能グランプリに5回目の出場。第25回、26回大会に続き、今回3回目の銅賞を受賞した。競技課題は、畳の製作・敷き込み作業の他、ござの製作・取り付け作業を5時間以内でこなすというもの。磯貝さんは「スピードは1番だったので、もっと上にいけると思った。つくればつくるほど難しさを感じる。これからも基本を大事にしていきたい」と初心にかえっていた。
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