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県内で今年初「つつがむし病」発生 ダニ媒介感染症に注意

上越保健所管内の感染症（5月19日～5月25日分）

県内で今年はじめて「つつが虫病」の発生報告がありました。ダニ媒介感染症に注意しましょう。ダニ媒介感染症は、野外作業、山菜採りといったアウトドアレジャーで山林や草地などに入った際、病原体を保有するダニに刺されることによって感染する可能性があります。5日～14日の潜伏期の後、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などの症状が現れます。数日後に体幹部を中心に発しんが現れ、リンパ節の腫れを伴うこともあります。山林に入る際は長袖、長ズボンを着用するなど、できるだけ肌の露出を避けましょう。

■百日咳
全国的に百日咳の感染者が増えています。特に10代前半の患者報告数が増えています。今週県内で報告されたのは184件（前の週162件）でした。百日咳は百日咳菌という病原菌によって起こされる感染症です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原菌によって感染します。7日から10日程度の潜伏期間を経て風邪の症状がみられ、徐々に咳が強くなっていきます。その後、短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します。激しい咳は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられるということです。感染予防のため、手洗い、うがい、咳エチケットを心がけましょう。

■インフルエンザ（流行期目安１　注意報基準10　警報基準30　終息基準10）
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり0.50人（前の週 1.50人）、実数は2人（前の週6人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり0.45人（前の週 0.51人）、実数は25人（前の週 28人）でした。

■新型コロナウイルス感染症
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり1.25人（前の週 1.00人）、実数は5人（前の週 4人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり1.25人（前の週 1.69人）、実数は69人（前の週 93人）でした。

■RSウイルス感染症
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり1.00人（前の週 0.50人）、実数は2人（前の週1人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり0.93人（前の週0.93）、実数は28人（前の週 28人）でした。

■咽頭結膜熱
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり0.50人（前の週2.00人）、実数は1人（前の週4人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり0.53人（前の週0.08人）、実数は16人（前の週24人）でした。

■Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎（警報基準8）
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり0.00人（前の週0.50人）、実数は0人（前の週1人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり2.60人（前の週3.40人）、実数は78人（前の週 102人）でした。

■感染性胃腸炎（警報基準20）
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり3.00人（前の週3.00人）、実数は6人（前の週6人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり3.80人（前の週3.47人）、実数は114人（前の週 104人）でした。

■水痘
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり0.00人（前の週1.00人）、実数は0人（前の週2人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり0.57人（前の週0.53人）、実数は17人（前の週16人）でした。

■手足口病
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり0.00人（前の週0.00人）、実数は0人（前の週0人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり0.10人（前の週0.00人）、実数は3人（前の週0人）でした。

警報
■伝染性紅斑（警報基準2）
上越保健所管内の報告数は定点医療機関あたり4.50人（前の週6.00人）、実数は9人（前の週12人）でした。県全体の平均は定点医療機関あたり2.80人（前の週2.80人）、実数は84人（前の週84人）でした。国の警報終息基準（定点当たり1）を下回るまで警報継続です。

伝染性紅斑は頬に出現する紅斑を特徴とする、主に幼児や学童を中心に流行する感染症です。両頬がりんごのように赤くなることから「りんご病」と呼ばれることもあります。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに触れることによって感染します。 基本的な感染対策（手洗い、咳エチケット等）を心がけましょう。アルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。