2026年11月1日 14:00更新
地元に愛されるグルメの数々を、店主、生産者、料理人などの“食の担い手”たちがリレー形式で紹介する「上越妙高うんまいもんリレー」。ひとつの料理、食材をきっかけに、次の人へバトンが渡され、地域の食文化を深掘りしていきます。見るだけでお腹が鳴る、思わず足を運びたくなる、知られざる「地元のうんまいもん」が続々登場します。
こつぼねの家(妙高市小局)
「はさ掛け米」をキーワードに、前回の蜂六から紹介してもらったのは「こつぼねの家」です。妙高市小局で民宿を営む諸岡龍也さん。その近くにある田んぼでコメを育てています。
ご紹介にあった「はさ掛け米」とは、どんなお米なのでしょうか?
諸岡龍也さん
「コメは収穫したときに水分が大体20%弱ある。そのまま保管するとカビの原因にもなる。それを天日干して乾燥させるというやり方ですね。はさに掛けるとコメが反対向きになり、茎や葉っぱに残っている栄養素がどんどんコメに蓄えられておいしくなる。また、急激でなくじっくり乾燥させることでコメに負担がかからないのもおいしくなる要素のひとつです」
さらに、諸岡さんの作っている品種や栽培方法には、特徴があります。
「昔からある『従来コシヒカリ』という品種で、甘味も粘りもあるのが特徴。自分は土地の力を信じて、肥料も農薬も栽培期間中は使っていない。でも、ぬかやもみ殻は田んぼに返している」
そんな諸岡さんが作っているコメは、自身が営んでいる民宿「こつぼねの家」で食べることができます。こつぼねの家では、薪と窯を使って炊いています。
「宿泊時に一緒に炊事することはできます。最初は多少弱火になるが、途中からガンガン強火で。蒸気が出てきたら緩めて、あとは熾火(おきび)みたいにする。炊き上がりは蒸気で見極めています。あとは少ししたら匂いを嗅いでみて、なるべく焦げないようにしています」
炊き始めてからおよそ45分。蒸らしも終わり、炊きあがりました。
なかまと育む暮らしのめぐみ もろ太郎米
1キロ 1200円(税込)
「自宅でも食べたい!」という人は、こつぼねの家のInstagramにDMを送ると購入できます。
4年ほど前から本格的にコメを作り始めたという諸岡さん。始めたきっかけには、コメ作りへ興味を持ってもらいたいという願いが込められていました。
「田んぼを開いているという感じ。田んぼをやってみたい、体験してみたい人にぜひ体験してほしい。田んぼに足を踏み入れるハードルを下げたかった。 田んぼをやってみたいと思う人が増えるのが一番。自分の生活に帰ったときに『コメはこういう風にできているんだ』、『コメはこんな形してるんだ』とか、そういう面で感じてほしい。あと、人の手によって保たれている自然というところを意識してほしい。『そこに面白い田んぼがあるから遊ぼうよ』みたいな感じでいろいろな人が来て、周りの人も誘ってもらえるような田んぼになってほしい」
昔ながらの栽培方法で丹精込めて作られた、従来コシヒカリのはさ掛け米。気になるという方は、ぜひ諸岡さんまでお問い合わせください。
こつぼねの家が紹介する次のうんまいもんのキーワードは「手作りのおいしい豆腐」です。次はどんなうんまいもんが登場するのでしょうか?
※ご覧の記事は、JCVの地域情報番組「Jump」のコーナーで2026年10月28日に放送した内容です。
こつぼねの家
■住所:妙高市大字小局48
■インスタグラム:@kotsubone_house
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