2025年9月10日
2025年9月10日 13:34更新
社会福祉施設の職員を対象に、夜間に火災が発生した場合の対応について学ぶ講習会が、9日(火)上越地域消防局で開かれました。
講習会は9月9日の「救急の日」にあわせて開かれました。参加したのは、上越市内にあるグループホームや特別養護老人ホームなど、21施設の職員24人です。
参加者は、職員の少ない夜間に火災が発生した想定で、自力で避難ができない施設の利用者の搬送方法や消火器を使った初期対応を学びました。
参加者は職員が少ないなか、救助者(入居者)をどう安全な場所に移動するかを確認しました。
また参加者は、スマートフォンを使って現場の状況を映像で伝える緊急通報システム、「映像通報119」の使い方を体験しました。
上越消防では去年9月から運用が始まり、このシステムを使った通報は9日までの1年間で58件あったということです。
参加者
「映像通報119は救急車を要請するとき、実際に本当に呼んでよいか判断に迷うこともあるので、そういうときに映像を見てもらうと判断してもらいやすい。安心感がある。」
参加者
「夜間の勤務は1人。警報が鳴ってからどう動くのかわかっていても実際に動けないこともあるので良い勉強になった。ほかの職員も夜間は1人体制なので、そういった火災の現場になったら動けるように指導していきたい」
上越消防によりますと、管内の社会福祉施設では、2022年と2023年に小規模火災が1件ずつ発生しています。いずれもけが人はありませんでした。
上越消防署 坂田 巌郎 消防防災係長
「もし火災が発生した場合、入居者を安全に避難させなければならない。入居者の安全を確保しつつ、車いすや毛布にくるんで引っ張るなど階段を利用しない安全な場所に水平的に避難するのが効果的。初動対応では施設での初期消火、避難誘導を中心にしてもらえれば」
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