2026年3月21日
2026年3月21日 8:00更新
地元に愛されるグルメの数々を、店主、生産者、料理人などの“食の担い手”たちがリレー形式で紹介する「上越妙高うんまいもんリレー」。ひとつの料理、食材をきっかけに、次の人へバトンが渡され、地域の食文化を深掘りしていきます。見るだけでお腹が鳴る、思わず足を運びたくなる、知られざる「地元のうんまいもん」が続々登場します。
大杉屋惣兵衛 お馬出し店(上越市本町3-3-7)
「高田の老舗お菓子屋さん」をキーワードに、前回の松風園藤作から紹介してもらったのは、上越市本町3丁目にある「大杉屋惣兵衛 お馬出し店」です。
大杉屋惣兵衛の本店の創業は1592年、今から400年以上も前の事です。ところで「お馬出し店」の「お馬出し」って、どういう意味なんでしょう?
高田本町百年商店街実行委員会代表 宮越紀祢子さん
「城の一番外側の堀に出窓のような堀をもう一つ設けまして、外から来る敵を絶対に城の中に入れないように防衛のために作った空間をお馬出しと言っています」
店の前が高田城の馬出しがあった場所で、店の前の十字路のことを「お馬出しの辻」と呼ばれていたことから、店名に「お馬出し店」と付けられました。
「ふと『馬出』ってみんな言っているけど、意味知っている?という話を周囲の人たちにしたら、私たちも誰も知らなかったんです。これではまずいと思い、勉強した。そうしたらみんな目から鱗でした」
その結果、あるプロジェクトが生まれました。それが「お馬出しプロジェクト」です。
「とにかく歴史を勉強して発信する活動を20年間やってきました。こんなに素晴らしい歴史があるのに、それを知らなかったのがとても恥ずかしかったし、それを皆さんにも知ってもらいたいというのが原動力」
上越愛にあふれたお店。そんな大杉屋惣兵衛で作られているお菓子も、上越にちなんだものばかりです。
お馬出し店 宮越啓子さん
「大杉屋ではミニサイズの一口羊羹が大変好まれている。『謙信公羊羹』として3種類用意しています」
「第一義」は昔ながらの練りがしっかりした黒糖味です。
「春日山」は北海道産の大納言小豆をぜいたくに使い、粒のしっかりした、みずみずしいようかんです。
敵に塩を送るという故事にならって、ほんのり塩味を効かせた「塩送羊羹」もあります。
そのほかにも、安塚の雪室で熟成させた抹茶とコーヒ―を練りこんだ「雪室シリーズ」のようかんも好評です。
ミニ羊羹 1550円(税込)
また、ミニ羊羹はスポーツをする人の栄養補給としても人気があるそうです。
地元で行われる高田城ロードレースや今年最終回を迎えるえちご·くびき野100kmマラソンでは出場するランナーに走りながら栄養補給をしてほしいと、店頭でキャラメル包みにしたものを振舞いました。
「マラソンの常連の方には『これが楽しみで走っている』と言っていただいたり、走った後に『これがあったから頑張れた』とおっしゃる方もいらっしゃいます」
店の外を見みると、何やら木製の看板があります。
高田本町百年商店街実行委員会代表 宮越紀祢子さん
「これは絵看板です。お馬出し界隈に100年越えの老舗が立ち並んでいる。その店ならではの物語があり、お宝があり、すごく面白い。それを知ってもらいたいと思って看板を設置しました。一昨年から100年を目指してがんばっている店にスポットを当てて、上越教育大学生と地元中学生のコラボで新しい感覚で新たに絵看板を作った」
このほかに、最近は絵看板をテーマにしたすごろくも制作。すごろくをしながら出たとこ勝負でどの店に入るかわからないという、遊びながら商店街を歩いて楽しんでもらえる企画です。
400年の時を越えて、この町と共に歴史を紡いできた大杉屋惣兵衛。新たな取り組みで未来へとバトンを繋ぎます。
大杉屋惣兵衛 お馬出し店が紹介する次のうんまいもんのキーワードは「ご当地名物生みの親」です。次はどんなうんまいもんが登場するのでしょうか?
※ご覧の記事は、JCVの地域情報番組「Jump」のコーナーで2026年3月18日に放送した内容です。
大杉屋惣兵衛 お馬出し店
■住所:上越市本町3-3-7
■電話:TEL025-525-2501
■営業時間:10:00~18:00
■定休日:水曜
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