2026年7月4日
2026年7月5日 8:00更新
地元に愛されるグルメの数々を、店主、生産者、料理人などの“食の担い手”たちがリレー形式で紹介する「上越妙高うんまいもんリレー」。ひとつの料理、食材をきっかけに、次の人へバトンが渡され、地域の食文化を深掘りしていきます。見るだけでお腹が鳴る、思わず足を運びたくなる、知られざる「地元のうんまいもん」が続々登場します。

坂口げんき農場(妙高市坂口新田441−1)
「ワイン用のブドウ」をキーワードに、前回の和彩酒膳 桜庵から紹介してもらったのは、国道18号を長野方面へ進み、妙高山麓直売センターとまとを過ぎた辺りに見えてくる「坂口げんき農場」です。

妙高市坂口新田にある「坂口げんき農場」。畑では、ネギやサツマイモ、田んぼではコシヒカリやつきあかり、にじのきらめきを作っています。

なかでも特徴的なのが、ワイン用のブドウです。

代表理事 後藤正直さん
「品種は『ビジュノワール』、『アルモノワール』、『マスカットベーリーA』という赤ワインになるブドウ。全体的に耕作放棄地をなくしたいと思って、みんなでいろいろ話し合いながら何とかしようとなって、耕地整理をしようとなった。国や県、妙高市にお願いして、ようやく採択された。着工式の時に前市長からブドウやってみない?という話が出た」

不安はなかったのでしょうか?
「雪にどう対処しようかというのが1番の不安だった。誘引線という線を張って、そこに(ブドウを)止めたりするんですけど、1年目は雪でみんな切れました。線を下ろしたり、よそにも研修に行ったり、いろいろ試行錯誤しながら、何とか雪を克服できてきた」

しかし、苦労はそれだけで終わりませんでした。ブドウの実は通常3年でつけ始めると言われていますが、実際に実をつけたのは5年目でした。
「今年は実がつくのかな?と思ったけど、毎年全然だめだった。実をつけたときは嬉しかったですね」
さまざまな苦労もありましたが、ついに坂口げんき農場で採れたブドウを使ったワインが製造され始めました。

今は岩の原葡萄園さんで『雪初(ゆきうい)』、『雪代(ゆきしろ)』、『雪のひとかけら』が醸造されています。それぞれ、どんな味わいの違いがあるのでしょうか?

ワイン通の従業員、塚田歓太郎さんにそれぞれ紹介してもらいました。

雪初 2023 720ml 4235円(税込)
『雪初2023』は熟したブドウを樽で2年間熟成させたものです。ビジュノワールというブドウの品種はタンニンがかなり強く、収斂性(しゅうれんせい)といわれる口の中が乾くような味わいが特徴です。

雪代 2023 720ml 4235円(税込)
『雪代2023』はアルモノワールというブドウの品種を使っていて、軽やかな味わいで強い酸味が特徴です。

雪のひとかけら 2024 720ml 3058円(税込)
『雪のひとかけら2024』は、ビジュノワールとアルモノワールとマスカットベーリーAの3品種のブドウをブレンドしたもの。ビジュノワールのタンニン、アルモノワールの酸味、マスッカトベーリーAの果実味が合わさった、バランスの取れたワインです。
7月18日(土)に「MYOKO酔祭」というイベントが関山駅前で開催されます。こちらのイベントで、雪のひとかけら2024を味わうことができます。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

また、坂口げんき農場では農福連携やグリーンツーリズム、地元小学校の課外授業の受け入れなどを行っています。

代表理事 後藤正直さん
「農業に携わる若い人たちがいないんですよね。若い人たちに興味を持ってもらう。農業って大事なんだ、楽しいんだというのをわかってもらいたい。ブドウは意外と面白いと思う。興味を持った人たちがここに来ていただいて『ブドウを作ってみたい』という人たちが増えて、ここに定住してくれるとか、そうなればいいと思っている」

農業を通じてさまざまな挑戦を続けている坂口げんき農場。これからも、この地域に元気を届けてくれそうですね。
坂口げんき農場が紹介する次のうんまいもんのキーワードは「色んな珍しいお酒が集まっているお店」です。
次はどんなうんまいもんが登場するのでしょうか?
※ご覧の記事は、JCVの地域情報番組「Jump」のコーナーで2026年7月1日に放送した内容です。
坂口げんき農場
■住所:妙高市坂口新田441−1
■電話:TEL0255-77-2087
■定休日:土・日曜、祝日
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