2025年04月18日 12:54更新
全国のスーパーで販売されているコメの価格が去年の2倍ほどに値上がりし、品不足が続いています。こうしたなか、上越市の農産物直売所「あるるん畑」でも価格が高止まりし、量り売りの一部が売り切れるなど在庫が例年以上に少なくなっています。このため、あるるん畑では販売する量を制限し「食べる分だけ買ってほしい」と冷静な対応を呼びかけています。
農林水産省は先月31日からの1週間、全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は4214円で、前の年の同じ時期と比べおよそ2倍だったと発表しました。
こうしたなか、上越市の農産物直売所「あるるん畑」でもコメの価格が値上がりしています。主に販売しているコシヒカリは5キロ4100円です。去年の同じ時期と比べ1.6倍ほど高くなっています。
あるるん畑 鳥越香菜子 店長
「物価高騰で肥料や農薬の価格が高騰しているので、コメの値段も上がり続けている状況。この価格にならざるを得ない」
価格の高止まりが続く一方で、売れ行きは変わっていないということです。16日(水)地元の人がコメを買い求めていました。
買い物客
「価格が上がり、量り売りの玄米もほとんどない。どうにかしてほしい」
「地元のコメをやっぱり食べたいけどちょっと高い。でも、私も農家生まれで農家のことはわかっている。そんなに価格を下げろとは言えない」
あるるん畑 鳥越香菜子 店長
「現在、出してくれている農家さんも在庫がなくなってきている。例年の2倍、3倍ぐらいの勢いで売れている」
あるるん畑では、コメを量り売りと袋詰めの2種類で販売しています。量り売りコーナーでは、生産者ごとにコメがケースに分けられています。
鳥越店長によりますと、例年この時期はケースがコメで満たされていると言いますが、今年はすでに一部が空になり売り切れています。このため店では2月から販売量を制限しています。ひと家族が1度に買える量は量り売りが10キロです。また袋入りは在庫が十分にあるものの、品薄が見込まれるため20キロにしています。
あるるん畑 鳥越香菜子 店長
「皆さんにいきわたることを考えると制限をかけざるを得ない。量り売りの玄米は少ない。たくさん買いたい気持ちもわかるけど、食べる分だけ買ってもらって美味しいうちに食べきってもらうのが良い。えちご上越の袋入りのコメは今はたくさんあるので、そちらも買ってもらって美味しさを味わってもらいたい」
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