2026年10月16日 4:00更新
頸城区には、災害時に地域住民と外国人市民がスムーズに連携し安全に避難できるよう、同じ職場で働く外国人への避難情報の伝達や避難支援を担う「外国人市民リーダー」という存在がいます。その「外国人市民リーダー」を対象とした防災研修会が9日(金)に開かれました。
研修会は、令和6年の能登半島地震で上越市内に住む外国人が、避難方法をはじめ災害情報の入手に苦労したことを受けて、頸城区総合事務所がおととしから年に2回開いています。
今回は、大雨で雨水の排水が追い付かず、市街地や住宅地に水があふれる内水氾濫への対応と、歩行困難者の避難支援について実践を交えながら学びました。
参加したのは、頸城区の事業所が選任した外国人市民リーダー12人と、南川地区町内会のメンバー15人のほか、市の職員です。
市内の企業で働く外国人の中には、日本語が十分に通じない人もいるため、事業所ごとに、日本語能力やコミュニケーション能力などを総合的に判断し、外国人市民リーダーを選任しています。
リーダーは災害時に、避難情報の伝達や避難所生活の支援を担います。
頸城区には外国人が働く事業所が4社あり、そのうち2社が参加しました。
研修会では、はじめに、講師で能登半島地震の際に英語で外国人の避難を支援した山川勉さんが内水氾濫について説明し、避難タイミングや避難方法を確認しました。
説明は日本語と英語で行われ、資料は日本語、英語、ミャンマー語、そしてカンボジアの公用語、クメール語の4つの言語で作られています。
このあと、内水氾濫が起きた際に、歩行困難者を上の階に避難させる「垂直避難」を想定し、階段を使った避難支援を体験しました。
参加者は、2人から6人で協力して歩行困難者を運ぶ方法を学びました。
外国人市民リーダー エラリオジョセフ さん
「(研修は)楽しかった。(避難支援体験は)友達が持ち上げてくれたから不安はなかった。(能登半島地震の際は)南川小学校に避難した。避難時は緊張した。研修会などでいろいろ学び、外国人市民リーダーとして頑張る」
下三分一町内会 桐木三次 町内会長
「災害時、外国人と一緒にどう避難したらいいかわからない、こういう研修会があると助かる。(外国人市民リーダーは)日本語が通じるので安心できる。外国人市民と話す場を多く設けてもらえばコミュニケーションがとれる」
頸城区総合事務所の渡邉秋彦所長は、「この研修会を通して、地域住民と外国人市民が顔見知りになり、避難の際に助け合える関係づくりにつなげたい」と話していました。
研修会では、お互いの理解を深めるために日本文化と外国人市民リーダーの出身国の文化の違いについても意見を交わし、参加者からは、ゴミの分別方法や町の様子などそれぞれの国との違いが話題に上がっていました。
頸城区総合事務所によりますと、避難時には外国人市民リーダーが専用のベストを着用し、外国人や地域住民が一目で分かるようにすることが検討されているということです。また、そのベストには、話すことができる言語を国旗で示したバッジを付ける案も紹介されました。
© Copyright (C) 2026 上越妙高タウン情報 All rights reserved.